液晶&プラズマTV
ここ最近、TVのブラウン管から液晶&プラズマへの世代交代がものすごい勢いで進んでいる。各電機メーカーの年間出荷台数は、今や液晶やプラズマの方が上なのだ。プラズマTVの場合はどっちかというと業務用ってな感じで、店やホテルなどではよく見かけるけど、未だプラズマTVがある家庭にはおじゃましたことがない。けど、液晶TVならいろんな家庭に出回り始めている。(僕の身の回りでは、まだないけど・・・)去年あたりから大幅なプライスダウンを果たしたDVDレコーダーは一気に普及し、僕の家にもあるけど、TVの場合はこれからでしょう。でも、この液晶TVのおかげで、今まで地味な存在だったシャープが一気にトップブランドになった。一方でブラウン管時代は人気が高かったソニーが今苦境に立たされている。メディアの変化は企業の地位までも揺るがす。
ところで、僕が勤めている会社の常顧客は、そんな液晶&プラズマTVの、ある部品を作っているメーカーである。急激に増える需要に対応する為、世界のあちこちで新工場及び新ラインを建設している。ラインの立上げっていうのは、新しい工場を丸ごと建てるものと思われがちだが、実際は需要が少なくなった製品のラインを入替える、といったものが多い。つまり、建物自体は古いのだ。そして、需要が一気に増え始める今の時期を狙って、一気に製品を売り込む。市場が成熟してからでは遅いのだ。だから設備メーカーや工事業者は短納期でラインを立ち上げなければならない。しかも、建物自体が古くなって安定が悪くなっているところに新型の設備を設置するものだから後の仕舞が大変だ。そんなこんなで常に時間と需要に追われながらグローバルな競争に勝つ為の設備投資が続くのだが、やがて需要が頭落ちになると、その設備のいくつかは解体され、次世代機の生産ラインへと生まれ変わっていく。わずか10年も満たないような生産期間の設備の為に何百億もの大金が動く。それでも元が取れるということは・・・僕たちエンドユーザーがそれを上回る支出をしているってことになる。そう考えると、TVの市場ってでかいんだなと、改めて実感した次第であるのだ!液晶TV欲しい!そろそろうちのブラウン管TVも11歳になることだし、買い替え時期は近づいてきている。それまでに価格下がらないかな〜。