奇跡は完結せず・・・福岡ソフトバンクホークス、プレーオフ敗退

奇跡の逆転優勝目指して最終戦に望んだホークスでしたが、終盤で力尽き、2年連続でプレーオフの壁を突破することが出来ませんでした。7回までリードしていたのですが、相手は31年振りの優勝が掛かっている千葉ロッテマリーンズ。その優勝への執念が、土壇場で流れを取り戻したのだと思います。
思えばこのプレーオフ、ホークスが最終戦まで生き残った事自体が奇跡でした。第3戦でロッテ優勝まであと一人のところから試合をひっくり返した事もそうですが、自慢の重量打線が機能せず、投手陣、特に救援陣に不安がある中で2勝出来たのは、やはり王者の底力だったと思います。加えて城島の不在。必死で頑張ってくれた的場でしたが、今日の試合でも、「城島がいたらなあ」と思うシーンがありました。彼はこういった短期決戦に滅法強いので、城島がいたら点に結びついていたチャンスもいくつかあったのです。相手のロッテは万全のチーム態勢だっただけに、ホークス不利な状況の中で、よくここまで戦って来れました!その陰には、やはり福岡のファンの存在があると思います。確かにマリーンズのサポーターも素晴らしいのですが、福岡のファンの声援は、まさに戦力でした!確かに結果だけを見ると、「何の為のレギュラーシーズン1位なんだ?」と思えてしまうのですが、このファンの大声援こそが、真のレギュラーシーズン1位の特権なのです!今回の素晴らしい決戦を福岡で見れたおかげで、つくづく感じたことがあります。「プロ野球は、その地域の代表チームが戦い、それに市民が応援することで自分達も参加する、まさに地域を挙げての戦いなんだ!」という事です。だからこそ、福岡の街はこんなにも熱くなったのです!結果的には悔しい結末に終わりましたが、こんなにも人を熱くさせる球団がある街・福岡に生まれて本当によかった!ということです。福岡ソフトバンクホークス、今年も本当にありがとう!
そして、悔しいけど、パ・リーグの覇者がロッテだったことに何の不満もありません!優勝チームにふさわしいチームだと思うし、レギュラーシーズンもほぼ互角の戦いをしたのです!悔しいけど、31年振りの優勝おめでとうございます。
と言っておきながら、日本シリーズ阪神タイガースを応援します!なぜならこれは、地域の夢を賭けた戦いであり、福岡の夢が潰えたならば、次は今僕が住んでいる街・大阪ならびに関西の夢に賭けてみたいからです!そして、大阪の街が勝利に歓喜することを願い、週末の日本シリーズを楽しみにしたいと思います!
加えて言うなら、ホークスは今年も課題を残してしまったので、その雪辱を晴らす為にも、城島には残留して欲しい!どうせメジャーに行くのなら、優勝という名の手土産を持って行って欲しいからです!敗戦のショックは大きいけれど、来年のリベンジと、日本シリーズでの好ゲーム、そして、日本のブロ野球界がおかしな方向に行かない事を願って、今日は終わりたいと思います。