夏のJ-POP イッキにレビュー!

今回取り上げる6曲は、「夏にふさわしい曲」はあまり取り上げていません。どっちかと言うと、「たまたま夏にリリースされた曲の中で僕が気になる曲」なので別に夏じゃなくてもいいのですが、とりあえずイッキにレビュー!
  
年功序列ユニットにも実力主義の波が押し寄せる?
福耳「惑星タイマー」

惑星タイマー (初回限定盤)(DVD付)

惑星タイマー (初回限定盤)(DVD付)

FM802が異常なまでにひいきにしている音楽事務所オフィスオーガスタ所属のアーティストが全員集合する恒例の企画ユニット、福耳の最新シングルがリリースされました。確か前作から3年振りの新曲になると思いますが、どうも福耳っていうユニットは、普段目にする機会が少ない分やたらと杏子が目立つ!最初にリリースされた「星のかけらを探しに行こう、Again」のときは山崎まさよしスガシカオと杏子の3人でした。その時からリードヴォーカルは杏子だったのですが、人気があるのは確実に隣の2人の方でした。やがて元ちとせがブレイクし、この福耳に加わった時も唄っているのは杏子。もちろん彼女はキャリアも長い!僕が中学生の頃に流行っていた、バービーボーイズの時代から音楽活動を展開しているのですから、彼女一人がベテランの領域に達しているとも言えるのですが、人気よりキャリアのある方が福耳では目立っているが故に、「年功序列ユニット」という印象を持っていたのですが、ついに今作、そんな構図に風穴を開けた新顔が現れた!スキマスイッチだ!
難攻不落(?)だったリードヴォーカルの座をあっさりと射止めたスキマスイッチは、今やオフィスオーガスタの人気No1!もちろん作詞作曲も彼らによるもの。しかも今回は、今まで一度も福耳でリードをとったことがなかった山崎まさよしスガシカオの歌声が、1フレーズながら聴くことができます!このまま行けば次作は、「We are the world」などのように交代で全員がリードをとっていく、正に「オーガスタ全員集合!」的な曲になるかも。福耳にもいよいよ実力主義到来か?
で、曲の感想を一言も書いてなかった・・・。この曲は何となく切なくなる、というより思わず星空を見上げるようなシチュエーションが頭を駆け巡るような曲です。星空を眺めながら遠く思う事は多々あれど、こうしてセンチメンタルな気分になるのもいいんじゃないかな。きっと夏を過ぎて秋になってもふと聴きたくなる、そんな曲だと思います。
  
「憧れの人」との共演 行き先は過去?未来?
GLAY feat.KYOSUKE HIMURO「ANSWER」
ANSWER (DVD付)

ANSWER (DVD付)

この程最新4曲入りシングル「G4」で久々に活動を再開したGLAY。そのわずか1ヶ月後にリリースされた新曲は、あの氷室京介をフィーチャリングした合作!もともとGLAYの音楽は、80年代に絶大な人気を誇り、今でも「伝説のロックバンド」として人気が絶えないBOØWYの影響を大いに受けていると言われ、メンバー4人にとってBOØWYは、まさに憧れの存在でした。そんな「憧れの中心人物」とも言うべき氷室京介との共演は、彼らにとって正に「夢のような出来事」だと言えます。しかも近々東京で、一夜限りのジョイントライブを行うことになっていて、GLAYのメンバーのテンションはかなり高くなっていると思います。そんな今回のシングルは、「決して過去のBOOWYの曲をリスペクトしたものではなく、お互いの今を形にした」と、リーダーのTAKUROは語っていましたが、その出来栄えは・・・確かに過去のリメイク的曲ではなく、ちゃんと今を見据えた曲となっています!しかしどことなく氷室京介のソロ作品の影響が強く出ている曲だとも思いました。どちらかと言えば、氷室京介の魅力の方が強く出ているような感じで、何となくGLAYの存在感が弱いような気がします。もっとGLAYならではの疾走感を強く出して欲しかった!それでも注目の1曲であることに間違いはありません!ちなみにこの曲もDVD付き!去年の「GLAY × EXILE」同様、CDシングルを買ってもらう為の策でしょうが、あるとやはり見てしまう!DVD万歳(!?)
   
妙に親近感がある青春系さわやかソング
コブクロ君という名の翼
君という名の翼

君という名の翼

去年のブレイクから一気にその地位を不動のものとしたコブクロ。デビュー曲「エール」の頃から注目度は高かったのですが、ここに来てその人気は一気に高まりました!そんな彼らのニューシングルは実にさわやかな感じの曲です!夏の高校野球のテーマとしてもピッタリの感じがします!もともと大阪のストリート出身の彼らは、このような青春系ソングを得意分野としており、彼らのよさが十分に発揮されている曲ですが、きっとこの曲をアコースティック版、つまり2人だけのギター弾き語りでやってもかなりイケてると思います!と言うのも・・・昔僕が大学生の頃、鹿児島のラジオ局でADをやっていた頃に、担当している番組で必ず1曲披露してくれるレギュラー出演者兼シンガーソングライターの人がいたのですが、その人は数多くの素晴らしい曲を披露してくれました。その人の曲はピアノやギターの弾き語りが多く、しかし打ち込みの曲も数多く作っていて、もともと弾き語りの曲に打ち込みの音を重ねて生まれ変わった楽曲は立体感のある素晴らしいものでした!今回のコブクロの新曲は、そんな僕がお世話になった人が唄っていたギター弾き語りの曲となんとなく曲調が似ているのです!「この曲が打ち込み+バンド形式になったらどれだけ凄い曲になるんだろう?」と、あの頃思っていた事をコブクロが実現してくれたような・・・。だからこそ、「君という名の翼」を弾き語りで演奏してくれたら、あの頃に似た感動にきっと出会えるはずだ!
  
  
タイトルがツボにハマった!!
ケツメイシ「男女6人夏物語」
男女6人夏物語
今や「新・夏ソングの定番アーティスト」になりつつあるケツメイシ。最新シングルも、思いっきり夏!って感じの文句なしに夏にふさわしい1曲です!何か「みんなで作る夏の思い出の1シーンに花咲くひと夏の恋」という曲の世界観がたまらない!そもそも「男女6人・夏」っていうのは僕にとって非常に身近なシチュエーションで、場合によっては男女10人とか・・・とにかく大勢で出かけることが多い僕にはこの曲の状況設定が、かなりツボにハマった訳です!今年の夏は早くも後半戦に入った感じですが、この曲がピッタリ似合うような出来事を楽しみにしながら聴いてみたいと思います!
  

瞳をとじて」以来のムービーヒットとなるか?
スピッツ「魔法のコトバ」

魔法のコトバ

魔法のコトバ

今話題の「ハチミツとクローバー」の映画版の主題歌がこの曲。コミックから火がつき、映画版が出たかと思えば今度はTV(アニメ)版が登場するなど、「世界の中心で、愛をさけぶ」「電車男」に続く段階的ヒットを飛ばしている作品の魅力を引き立たせる1曲です。で、この「ハチミツとクローバー」というタイトル、そのうちの「ハチミツ」は、何とスピッツの1995年にリリースされた出世作アルバム「ハチミツ」から取ったものなのです!(ちなみに「クローバー」はスガシカオの1stアルバムのタイトルから引用!)  つまり、「ハチミツ」の頃のスピッツの世界観に大いに影響された作品、なのかもしれません。そのせいでしょうか、この「魔法のコトバ」も、どことなくハチミツ時代のいい所が上手く取り入れられた秀作だと思います!あのアルバム好きだったな・・・。もちろんリリース当日に買いました!そしてよく聴きました!そんな11年前の思い出さえもよみがえらせてくれるような、だけど決して懐古志向ではないところが嬉しいです。先週紹介したBONNIE PINK同様、スピッツを知ったきっかけは福岡の深夜番組「ドォーモ」でした。同番組のエンディング曲に「君が思い出になる前に」「青い車」「ロビンソン」が使われ、「いい曲なんだけどなかなか売れないね。けど頑張って欲しいな」と思いながら彼らの曲を聴いていた頃が懐かしい・・・。けど今やその人気を不動のものとしたスピッツが、話題の「ハチクロ」ブームに乗って再び大きな注目を集めています!僕の愛する故郷・福岡に生まれ、その福岡で築き上げた草野マサムネの世界観が多くの名曲を生み出し、多くのファンを魅了している。とても嬉しいことです!
   
と、なんだかんだ言っても一番好きなのは・・・
Mr.Children箒星
箒星 (初回限定盤)(DVD付)

箒星 (初回限定盤)(DVD付)

やはり一番よく聴いているのはミスチル!シングルなので購入した訳ではありませんが、何度となく繰り返し聴いています!疾走感、爽快感、前向きな歌詞、心に残る歌声・・・どれをとっても最高です!「人は誰でも輝くことができる」というのがこの曲のテーマだと言われていますが、「僕もきっと・・・」と勇気付けてくれるようで、いつの時代もミスチルの曲はパワーをくれます!僕と同じようにミスチルの曲にパワーをもらったという人は多く、しかも女性のみならず男性からの支持も非常に高い!だからこそ「日本を代表するアーティスト」であり続けているのだと思います!今度ライブやるときはぜひ見に行きたい!きっとものすごく感動するんだろうな・・・。チケット取るのは大変そうだけど。
ちなみにどうでもいい余談ですが、iTunesでもこの「箒星」をよく聴きながらブログ作成したりするのですが、クロスフェードでこの曲に続いて流れる曲は、なぜか「タイヨー家族」! パソコン上では箒星も店内放送、か?何か変だけどおもろい!
   
  
  
以上、「独断と偏見?でお送りした」J-POPレビューでした。また秋になったら、気が向いたらやると思います・・・。