自動車事故・盗難に備えての心得②

昨日に引き続き、車にまつわるトラブル対処方の特集、今回は、盗難対策編です。
自動車の盗難被害は、残念なことに年々増加傾向にあります。特に、僕が住んでいる関西は被害件数が非常に多く、大阪府が全国ワースト2位、兵庫県が7位、京都府12位と、自動車盗難多発地帯となっているのです。(僕の地元、福岡県もワースト6位だそうです。)もっとも、最近では愛知県が新たに全国ワースト1位になったそうです。関西の被害件数自体は減少傾向にあるとか。しかし、油断が出来ない状況であることは言うまでもありません。その対策を突き詰めるとキリがありません。窃盗団の手口は年々巧妙化し、盗難防止装置が付いてても完全に防ぎきれないのが現実です。しかし、危険性がゼロには出来なくても、限りなく少なくする事は出来ます。今回は、初歩的な自己防衛手段について紹介致します。今日も当たり前の事しか書きません。ていうか書けません。しかし、思い当たる節がある方は、これを機に対策を講じる必要があるかもしれません。
  
盗難防止のための基本的心得
まず、何と言っても室内に物(特に財布!)を置かない事。自動車盗難被害については大きく分けて
①車そのものの盗難
②室内に置いているものの盗難
③カーナビなどの室内装備の盗難
④自動車のパーツ(タイヤやサスペンションのダンパー、場合によってはエンジン)の盗難
が挙げられます。②③は一般に車上荒らしと呼ばれています。車自体の盗難は最近増えてきましたが、車上荒らしはずいぶん前からいました。なんせ、もっとも簡単に盗まれる物が車内の置物ですから。特に女性ドライバーの場合、ブランド品のバッグなんかを車内に置くのはやめましょう!ある意味、一番目に付きやすいものですから。どうしても置いておく必要がある場合は、助手席のグローブボックスなどの、とりあえず人目につかない所に置きましょう。最近のコンパクトカーなんかは助手席の座面の下に収納ボックスを設けているものもあるので活用しましょう。
次に、人目のつきやすい場所に駐車しましょう。犯罪者心理としても、やはり人目の多い所は遠慮してしまいます。だからといって路上駐車を薦めている訳ではありません。しかし一番安全な所は、機械式のタワーパーキングだと思います。車のオーナーが呼び出さない限り、決して触れられない訳ですから。本当は月極駐車場もこのような機械式がいいのですが、そこまで求めると限りなく駐車場代が高くなるので、せめて人目のつきやすい駐車場を選んだ方がいいと思います。
そして最も大事な事は、車から離れるときは必ずロックをすることです!最近エンジンをかけたまま誰もいない車を、コンビニの駐車場あたりで見ることがあります。暑いから冷房をかけておきたいのでしょうが、この行為は、「どうぞ私の車を盗んで下さい」と言っているようにしか思えません。そんな心の隙を突いて、犯罪者は盗難行為を起こすのです。絶対に隙を見せない事、このことをしっかり心得ておいて下さい!
  
車種別盗難傾向
まず、窃盗団に人気の高い車は、
トヨタ・ランドクルーザー
トヨタ・クラウン
トヨタ・アリスト
トヨタセルシオ
⑤日産スカイライン(特にGT-R)
⑥ホンダ・シビック(特にタイプR)
⑦スバル・レガシィ
⑧スズキ・ワゴンR
メルセデス・ベンツ(ほぼ全車種)
BMW(ほぼ全車種)
他にも多数あるので、ここに挙げた10台がワースト上位という訳ではありません。あしからず。
ランドクルーザーがよく盗まれるということは有名な話です。それらの車はたいてい海外に輸出(密輸?)されてしまいます。あと、高級輸入車はもちろん、トヨタの高級車もよく狙われます。そして、高性能な車も。・・・レガシィも狙われやすいのか・・・。だろうなとは思っていたが、やはり普段から気をつけておかないと。しかし意外なのがワゴンRの盗難件数の多さ。もはや高性能車だけの問題ではなくなっているのが恐ろしい。あと、トラックの盗難も急増しているんだとか。地域によってはディーゼル規制でもうすぐ乗れなくなるのに、何で?
そして、高性能車において気をつけないといけないのが、パーツ盗難です。特にチューンドカーの後付パーツが狙われやすいみたいです。
あと、パーツ盗難が多いのは、意外にも大衆車!カローラもその手の被害が多いそうです。宮城県ではムーブばっかりが大量に盗まれて、その大半がパーツ目的だという奇妙な事件が発生したそうです。
意外にもミニバンは被害に遭い難いのか、上位には名を連ねていません。しかし、ドレスアップ仕様が増えてきたと同時にパーツ盗難も増えそうですので、駐車場には気を使う必要があるかもしれません。
  
盗難防止装置あれこれ
被害件数の増加に伴い、セキュリティーグッズの売上も増加しています。代表的なものとして、
①セキュリティーアラーム
②ハンドルロックなどの機械式防犯グッズ
GPS等による車両追跡システム
イモビライザー
があります。他にも車両追跡を可能にした窓ガラス等、多種多様です。最も一般的なのはセキュリティーアラームでしょう。特に人目に付きやすい所では効果が増します。価格も3〜5万円でセットアップできるものも出てきました。車両盗難が多い車種の場合は、やはりイモビライザーが有効です。僕のレガシィにもイモビライザーを着けてます。最近では後付可能なものも出てきました。余談ですが、トヨタが今年8月にスタートする高級車ブランド「レクサス」では、まさかの時にオーナーのレクサス車を追跡するサービスや、さらには必要に応じて警備員を派遣するという手厚いサービス、ていうか究極のセキュリティーサービスを開始するそうです。さらに余談ですが、車を盗もうとした犯人がマニュアル車を運転できない為に盗難をあきらめた、という変わった事例もあるそうです。
最後に、車両保険には加入しておきましょう!いくら多数の盗難防止措置をとっても、結局一番威力があるのはこの車両保険です。特に、盗難車種が多様化している為、ファミリーカーやさらに業務用の車においても、車両保険は必須事項になりつつあります。保険料もだいぶ安くなってきたみたいですよ。
  
結局今回も、当たり前の初歩的な事しか紹介できませんでしたが、これらの基本的知識をもう一度再確認した上で、愛車に対する自己防衛策を見つめなおしてみてはいかがでしょうか?

ちなみにこのページでは。盗難防止策に対するあらゆるリンクを貼り付けていきます。
その都度更新していきますので、時々覗いてみて下さい。
  
盗難防止対策へのリンク集
盗難車情報・自動車盗難110番
http://www.tonan110.com/
自動車新聞社・盗難防止装置特集
http://www.jidoshashinbun.co.jp/contents/tounan.html
窓ガラス施工型の盗難防止システム「セキュリティーナンバー」
http://www.security-no.com/index2.html
ココセコム(車両追跡サービス)
http://www.secom.co.jp/service/cocosecom/car/index.html