中部国際空港「セントレア」


成田、関空に続く国内3番目の国際空港であり、海上の24時間稼動型空港だが、深夜便はだいたいが貨物便である。そもそも産業立国である中部圏ゆえに国際貨物の需要は多い。だからこそこの空港が開港できたのだが、最新鋭の空港というだけあってかなり使い勝手がいいのだ!
成田や関空にも国内線はあるが、セントレアの場合は国内線・国際線共、今までの名古屋空港から全て移管したこともあって、完全なる中部圏の空の玄関口として整備されている。しかも国内線⇔国際線の乗り継ぎは、一度ゲートを出ることなく、ダイレクトで行えるというのがここのセールスポイントである。
さらにここの展望デッキはかなり広く作られており、取材日は3連休のさなかともあって多くの人で賑わっていた。ターミナルビルを含めてかなりのお客さんが来ていたのだが、この中で実際の空港利用客よりも、僕を含めた見物客の方が多くを占めているはずた!多分7割以上は見物客だ!「セントレア見学ツアー」っぽい団体客も多く見かけたし。で、展望デッキの話だが、この日東海地方が梅雨明けしたとあって、見事な晴天、見事な青空!そんな真夏の空を飛行機が飛び立つシーンが実によかった!やはりいくつになっても、こういった風景に夢中になってしまうんだよな〜。

多くの見物客で賑わう「セントレアスカイタウン」と呼ばれるターミナルビル。ここには最新鋭の大型空港というだけあって、レストランや土産店はもちろん、郊外のアウトレットモールを思わせるファッション・雑貨の店や、空港史上初・温泉まであるのだ!ただ、あまりにもの入場者の多さに、温泉が入場制限を行うという一幕も。けど空港でここまで楽しめる所もそうないと思う。しばらくはこの賑わい、続きそうです。

で、中部国際空港は、産業需要が多いから開港できたと述べたが、その主原動力は、やはりトヨタ自動車である。愛知に万博を誘致したのもトヨタ。(開催前、地元では「トヨタ博」と呼ばれていた) そして、国際空港を必要とする産業基盤をつくったのもトヨタ名古屋駅前に建設中の東海エリア最大の高層ビルのメインで入るのもトヨタ。さらにはZIP-FM筆頭株主トヨタ・・・。これだけの影響力を持った「世界の巨人」の拠点都市の空港ということもあって、場内にはトヨタの広告があちこちに見られた。入口にはトヨタ車展示スペースもあった。(ちなみに新大阪駅にはダイハツが、広島駅にはマツダが、新車の展示スペースを構えている) そして、まだ開業していないにも関らず、あちこちに新・高級車チャンネルであるレクサスのロゴが。さらには今シーズンを戦うF1マシンまで展示されており、「一連の名古屋ブームはトヨタなしでは語れないな」と思い知らされた。

噂には聞いてはいたが、ここまで遊べる空港もそうはない。今度はぜひとも、空港利用者としてセントレアに行きたいものだ!・・・といっても、僕の場合はやっぱり関空になる。膨れ上がる赤字や止まらない地盤沈下など、関空に関してはあまりいいニュースを聞かないのが残念な限りだ。今の名古屋の元気な一面からふとこの現実に目を向けると、やはり、もっと関西には元気になって欲しいと願うばかりだ!