郵政より先に民営化したもの

10月1日、高速道路を管理する道路公団が民営化しました。当面は、公団が株式会社になる、といったところですが、これから先は民間企業のような運営方針を取って行くことでしょう。ここでいう道路公団というのは、高速道路を管理している「日本道路公団(JH)」が「東日本(中日本)(西日本)高速道路株式会社」の3つに分かれ、首都圏でおなじみの「首都高速道路公団」が「首都高速道路株式会社」に、僕達がよく利用している「阪神高速道路公団」が、「阪神高速道路株式会社」に変わりました。あと、本州と四国を結ぶ3つの橋を管理している「本州四国連絡高速道路公団」が、「本州四国連絡高速道路株式会社」へと変わった訳ですが、従来のお役所体質を改善するにはかなりの時間を要するとも言われ、多難の船出となりました。しかしこの先、JRのように民営化のプロセスが進んでいくにつれて、あらゆる方面へのサービスを展開し、例えば、高速道路の沿線にショッピングモールを建設・経営したりすることもあるでしょう。とはいえ、僕達が新会社に期待するものはやはり、料金の値下げです!意味不明な路線を作ったりして発生した無意味なコストの回収を僕達の高速道路通行料金から取っているという理不尽な流れを断ち切るためにも、もっと利用者本位の会社体質を作って欲しいものです。さもないと、NTT発足後に出てきたDDI(現・KDDI)のように他方面から高速道路運営に新規参入してくる所が現れるかもしれません。そうなることで利用者本位のサービス合戦が展開されたら、僕達としては歓迎できる民営化、なのですが・・・。そんなことを考えながら(?)、明日も新会社管理の高速道路で職場へ向かう僕でした。