夏の終わりのJ-POP

royaldo2006-08-24

年を追うごとに厳しくなる残暑。8月もそろそろ終わりというのに、未だ最高気温35℃越えの日々が続き、そろそろ聞こえてもいいはずのツクツクホウシの鳴き声すら聞こえてこない今日この頃。僕の会社の部長は、「あまりにもの暑さにツクツクホウシは死んだんや!」と勝手に種を絶滅させていましたが、確かにこの状況は、日本の季節感すら変えてしまいそうです。逆に言えば、「まだまだ夏は終わらない!」ということですが(だから僕達の花火パーティーは9月に第2段決行!)、やはりこの時期になると流れてくるのが夏の終わりの歌。Mr.Childrenのプロデューサーでもある小林武史氏曰く、「夏にセンチメンタルになるのは、強すぎる光が心だけ取り残していくからだ」ということですが、一気に燃え上がり熱くなった分、その残像を振り返ってはセンチメンタルな気分になるのがこの時期なのです。そんな気持ちを駆り立てるような「夏の終わりのJ-POP」を14曲選出してみました!超・定番ソングから僕の思い入れソングまでいろいろありますが、この選曲は今年のみならず、来年以降も夏の終わりにぴったりの選曲だと思います!それでは早速、一口レビュー付きでご紹介致します。
  
1.Southern All StarsDIRTY OLD MAN〜さらば夏よ〜」(2006年)
挨拶代わりの1曲目は今年リリースされた、「夏の定番アーティスト」でもあるサザンの新曲です。一見ノリの良い曲なのですが、アレンジがどことなく夏の終わりを連想させてくれるので、真昼というより夕暮れ時に合いそうな曲だと思います!
  
2.井上陽水&安全地帯「夏の終わりのハーモニー」(1986年)
これは文句なしの「超・定番ソング」です。リリースされてからもう20年も経つのですが、その間ずっと、この季節が来る度に多くの人に愛聴されてきた曲です。
クセのある2人のヴォーカルですが、この時ばかりはとてもやさしい感じがします!
  
3.ゆず「センチメンタル」(1999年)
これは学生時代の夏休みがどうしてもリンクしてくる、ていうか多感な10代を過ごしている人が「ひと夏の恋」「ひと夏の思い出」をフラッシュバックしている風景が思い浮かんできます!
ゆえにタイトルも「センチメンタル」なのだと思います!とても分かりやすい!
  
4.スピッツ「夏が終わる」(1993年)
アルバム「Crispy」からの1曲。今日の写真にあるような夕暮れ時がぴったり来る曲だと思います!
そして、流れゆく雲を通り過ぎていった夏の日と重ね合わせながら見上げてしまうものです。そんな時の曲、というイメージかな?
  
5.松任谷由実「Hello,my friends」(1994年)
これも定番ソングと言っていいでしょう!何となく「今年の営業を終了した海の家」を連想してしまいました。
真夏のビーチで思い出を作った人たちにとって、今の時期にこの曲と共にそのビーチを訪れると何とも言えない寂しさが感じられると思いますが、それも楽しい思い出があるからこそ。この時期限定の「海沿いドライブで聴きたい曲」とも言えるかもしれません。
  
6.小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」(1994年)
これは決して夏の終わりの歌ではなく、ただの僕の思い入れです!ただリリース時期が夏の終わりとかぶったこともあり、思い出いっぱいのその年の夏が過ぎていくことの寂しさを増強させた曲でもあります!
このような「意図して作った訳じゃないけど夏の終わりにハマる曲」を見つけてみるのもいいかもしれません。
  
7.skoop on somebody「線香花火」(2000年)
そのはかないタイトルもGOOD!なこの曲は、かつて紹介した通りの「そばにいる愛しの人との一瞬のひと時が永遠であったらば・・・」という思いを線香花火に託した曲だと思います。
それは恋だけでなく、「この夏の思い出」に置き換えることも出来るからこそグッとくるものがあるのです!
  
8.ZARD「心を開いて」(1996年)
これもただの僕の思い入れです!けどこの曲がリリースされた1996年の夏は僕にとって人生の中でもベスト3の中に確実に入るほどの思い出深い夏になりました!
そんな最高の夏を振り返り、最大級のセンチメンタルな感情を蘇らせてくれる「思い出の1曲」です!坂井泉水の切なさを増強させてくれる歌声もまた、強烈に心に響きます!
  
9.稲垣潤一「夏のクラクション」(1983年)
これも「超・定番ソング」の一つです!今回の選曲の中では最も古く、そして息の長い曲だと思います。
当時小学生だった僕が夏休み最後の日曜日に家族で遠出をしたときに流れてきたこの曲に、幼いながらに「夏の終わりの寂しさ」を感じてしまいました!
  
10.森山直太郎「夏の終わり」(2003年)
タイトルがズバリそのまんまなので説明不要とも言える曲です!あの歌声も去ることながら、バックの演奏も含めて何とも神秘的な感じさえしてきます。
イメージとしては、ずばり「夕暮れ時の田んぼのあぜ道」!さらに聞こえてくるのはツクツクホウシ!そして虫取り網を持った少年が立ち止まる・・・ってな絵が浮かんできました!
   
11.コブクロ「願いの詩」(2002年)
この曲を聴いて連想するのは高校野球!決勝戦が終わり、全ての試合が終わった後のグラウンド。そこに残る白熱した試合の残像・・・。
ひと夏の「明日なき戦い」に賭けた球児たちの情熱の跡をたどるようときに流れてきそうな曲です。かつて「熱闘甲子園」のテーマとして使われたこともあるので、このシチュエーションが実に合っていると思います。
  
12.山下達郎「さよなら夏の日」(1991年)
もはや説明不要!これは正に「王道中の王道」とも言うべき超・定番ソングです!夏の終わりと言えば真っ先に思い浮かぶのがこの曲、という方も多いでしょう!
それにしても山下達郎は、「クリスマス・イブ」という、その時期になると必ず流れてくる永遠の定番ソングを持っているだけでも凄いのに、このような季節の定番ソングを2曲も世に送り出しているのですから、これは偉業といえます!まさに「音職人」の成せる業、ですね。
  
13.BUMP OF CHICKENプラネタリウム」(2005年)
これはどっちかと言うと、夏の終わりというよりも、これから「秋=夜がとってもきれいな季節」がやって来ることを意識させてくれる曲です。
ただ夏の終わりばかりを惜しむのではなく、こういった「これから先の季節への掛け橋」とも言うべき曲をとりまぜてみるのも、この季節には必要なことかも知れません。そんな僕なりの提案も兼ねて、この曲を選曲した次第であります。

14.Mr.Children君がいた夏」(1992年)
ラストを飾るのは、やはり夏の終わりにふさわしい、ミスチルのデビュー曲となるナンバーです。
ひと夏の恋が終わる寂しさが切ない程に伝わってくる歌詞ももちろんですが、去り行く夏の残像をイメージさせるバックの演奏も、この季節にぴったりだと思います!
  
  
てな訳で14曲選んでみましたが、いかがだったでしょうか?
ご覧になられている皆さんの中で、今日ご紹介した曲以外にも「夏の終わりにはぜひこの曲を聴いて欲しい!」というものがありましたら、どんどんコメントして下さい!
  
とはいえ、本当の「夏の終わり」は、当分訪れそうにはなさそうです・・・。これらの曲がハマる時期も、少しずれるかもしれないですね。