今週の1枚 Vol.14

さすがに毎週欠かさずとはいきませんが、やっぱり日曜日なのでこのコーナー続けます!今日紹介するのは、今のような生活環境が一転する時期によく聴いた、8年前のメガヒットアルバムです!
宇多田ヒカル「First Love」

First Love

First Love

言わずと知れたヒッキーの1st.アルバムであり、音楽アルバムとしては日本で最も売れた(確か900万枚以上の売上げだったと思う・・・)スーパーメガヒット作です!ただ、サザンやユーミンなどの大御所のような「誰もが知っている、記憶に残る名曲」がある訳ではないので、ヒッキーがデビューしたときの強烈なインパクトが、多くの人をCD購入へと走らせたのでしょう。確かにあの圧倒的な歌唱力は衝撃的でした!正に「彗星の如く」現れた現代の歌姫(ディーヴァ)の凄さをアピールした全11曲(+ボーナストラック)だと思います。特に出世作「Automatic」のクオリティの高さは絶品です!他にも、今なお人気の高いバラードナンバー「First Love」や、カッコよさではAutomaticにも引けをとらない「甘いワナ」、ミディアムテンポなんだけど歌詞がグッとくる「time will tell」など、聴き応えある曲は確かに多い!やはり日本一売れたアルバムの出来の良さは伊達ではありませんでした!
で、なぜこのアルバムをピックアップしたかと言いますと・・・このアルバムが日本中で猛威を振るっていた頃、僕は大学卒業と共に鹿児島を去り、そして今の会社への就職と共に関西に乗り込んで来ました!そんな僕の身の回りの環境が一変する時期によく聴いたアルバムがコレだったのです!(もう1枚は椎名林檎の「無罪モラトリアム」!)
新居への契約から帰る車で聴いていたFM802でこのアルバムの曲を久々にオンエアしていたのを聴いたとき、一瞬にあの頃の空気感が、そしてあの頃の感情までもが一気に再生されました!社会に出るという、正に未知への第一歩を踏み出す期待と不安。思い出詰まった街や人との別れ。そして単身で乗り込む関西という新天地に来た時のワクワク感・・・。忘れかけていた新鮮な感情がとてもリアルに再現されました!だからこのアルバムは、僕にとってはただのアルバム売上げ記録のタイトルホルダーではなく、節目の年となった1999年・春の感情が詰まった貴重な1枚だと言えます!だからこそ、あの頃と同じような境遇にある今、改めて紹介してみました!
そして今年・・・新たなる第一歩を踏み出す今この時によく聴く曲にも、この「First Love」と同じような、強烈な思い出を刻み込んでいくことでしょう。そして、何年か先に同じような切り口で紹介すること、あるかもね・・・。