今週の1枚 Vol.48

今度は1週間おきにお届けする、月曜恒例音楽コーナーです!
先週の1枚は1991年のアルバムでしたが、今週はそのジャスト10年後、2001年にリリースされたこのアルバムです!
 
矢井田瞳「CANDLIZE」

Candlize

Candlize

「瞳の中に映る愛の灯火(キャンドル)」・・・ヤイコのアルバムは常に造語・ダブルミーニングが多いのですが、2ndアルバムとなるこの作品もその流れを組んでいます。
最近はかつて程耳にする機会がなくなってきましたが、近日ニューアルバムをリリースする矢井田瞳。デビュー当初は「椎名林檎のパクリか!?」と、否定的な見方をしていましたが、「ダーリンダーリン♪」のフレーズもインパクト大だった「MY SWEET DARLIN'」の大ヒットをきっかけに、自身のスタイルを確立しながらファンを着実に増やしていったヤイコ。そんな彼女の作品の中でも特に気に入っているのがこの「CANDLIZE」です!
ヒットシングル「BUZZSTYLE」「LOOK BACK AGAIN」「I'm here,saying nothing」が収録されていますが、特に印象的だったのがシングル以外の収録曲に名曲が多いこと!そして、特に後半部分は、男としては正に「愛する人にこう想われたい!」と思わせるような一途な恋心が胸を打つ曲が多いのです!
例えば、9曲目の「手と涙」なんかはその代表作で、彼への尊敬の気持ちを優しく語ってくれるような歌詞が泣けてきます・・・。
そして、このアルバムで最も気に入っているのが、ファンの間でも人気が高い10曲目の「Life's like a Lovesong」です!これまた「愛する人の優しさ」が溢れ出すかのような・・・「何もしてあげられないけど あと5分 隣に居させて・・・」という歌い出しは胸にグッときます!そんな暖かな気持ちをストレートに心に届けてくれるヤイコの歌声もGOOD!そしてメロディーラインや編曲も素晴らしく、ライブで一際感動を呼ぶというのも納得の1曲だと思います!
他にも、肩の力が抜けた自然な曲でありながら、どこか哀しげな「空の作りかた(#7)」や、気持ちが沈んだ時に「共感」してくれるかのような、これもまた優しい気持ちになれるバラード「MAZE(#11)」もお気に入りです!強いて言えば、シングル曲はオリジナルアレンジの方が好きですが、アルバム全体を通してクオリティの高さが感じられる、2作目にして最高の1枚でした!
 
最近突然このアルバムを引っ張り出しては、寝る前に聴く事が多くなってきました。偶然にもFM802の番組で、このアルバムの特集をしていたこともあり、再びヤイコの名盤を振り返ってみるのもいいかな、と思いました!
時には、かつてのヒットアルバムをイッキに聴き返すのも、いいものですよ!