5代目レガシィはこうなる・・・のか？

自動車

僕のパートナー、3代目レガシィB4（BE5)は現時点では「一つ前の」モデルです。初期型の登場から既に10年が経過しましたが、今でも街でよく見かけます。多くのオーナーの愛着と共に快走する3代目レガシィですが、そのオーナーの中で「現在のレガシィには興味がない」と思っている人がけっこう多いそうです。やはり3代目と4代目では随分キャラクターが変わったというのでしょうか？現行モデルの4代目になって、洗練された代わりに「個性が薄れた」という意見が多く聞かれます。僕の感想としては、3代目までが年を追う毎に「熟成」されて来たのに比べ、4代目のアップグレードは「変化」の意味合いが強く、最終型のE型にはSI-DRIVEやEYESIGHTと言った最新技術が導入された分、グレード形態もかなり変化した様に思えます・・・。
気が付けば、レガシィそのものの性格が変わりつつあるかのようなアップグレード。その多くは、今年登場する5代目に向けての先行搭載なので、2〜3代目のレガシィを「ベストだ！」と言っている人達にとって、次期レガシィはそれこそ「別のクルマ」になってしまうかもしれません・・・。
　
そんな折、アメリカのデトロイトオートショーにおいて、5代目レガシィのコンセプトモデルが発表されました！
http://www.subaru.jp/naias2009/
　
「人生は娯楽だ！」への検索ワードとして、かなりのヒット数を記録している「5代目レガシィ」。それだけに、今年の5月に登場予定の新型が気になる人も多いと思いますが、今回発表されたショーモデル及び、数々の自動車雑誌の情報を総合したところ、次期レガシィはおそらく、このようなクルマになります。
　
１、全長約4800mm、全幅約1820mm！現行型よりもひと回り以上も大型化されてしまうボディ・・・。
　
２、従来どおり2L（NA＆ターボ）も用意されるが、エンジンの主役は2.5L水平対向4気等エンジン（NA＆ターボ）！
　　ショーカーには3.6L水平対向6気筒が搭載されていたが、とりあえず6気筒モデルは3Lで納まる予定。
　
３、トランスミッションの主役はCVT！スポーツモデル（ターボ仕様）には6MTの設定もある！
　
４、SI-DRIVEやEYESIGTHなどのハイテク装備の設定がかなり広まる！


５、今度はセダンのB4を中心にプロモート（宣伝推進）する予定！
　
　
つまり一言で言うと、全く別物のクルマになってしまいます・・・。特に多くのレガシィファンが気になっているのが次期モデルの全幅！日本では全幅が1800mmを超えた途端、使い勝手が悪くなり購入を敬遠されると聞きます。永年に渡り多くのユーザーの支持を受けているトヨタ・クラウンでさえ、全幅は1795mm。このわずか5mmの差が、クラウンの固定顧客をがっちり守っているのかもしれません。さらには、前回のモデルチェンジで「アメリカに魂を売った」とさえ言われた日産スカイラインも、今回は日本のユーザーの事をちゃんと意識してか、全幅1765mmに留めているのです。
その「超えてはならない一線」を越えてしまったとしたら、これまでレガシィを乗り継いで来た人でさえ、乗り換えをためらってしまうかも・・・。やはりアメリカ市場をかなり意識した結果のボディサイズ拡大なのですが、たいていアメリカに振り回されてむやみやたらとボディを拡大したモデルは日本では失敗しています。
さらに、車格が上がってしまえば当然、価格も上がってしまう・・・ということは、5代目レガシィの主力は余裕で300万円を超えてしまいそうです。こんなレガシィを、僕はレガシィとは言いたくありません！確かに、最新装備が次々に搭載されることは悪いことではないのですが、せめて車格は守って欲しかった！今から16年前、2代目レガシィが登場した時は、周りがむやみやたらと3ナンバー化を推し進めて失敗している中で、あえて5ナンバーサイズを貫いたことがヒットの要因となり、今の不動の地位を築いたはず。しかも、あの頃と同じ不況の世の中です。一体スバルはどうしちゃったのでしょうか？
　
　
最近は軽自動車の開発やWRCからの撤退といった、スバルらしさを発揮する場所を次々に放棄している事態が続いています。そんな矢先に、スバルの社運を乗せて走っているレガシィの、正に社運を賭けたモデルチェンジの結果が、果たしてこれでいいのでしょうか？もちろん、市販モデルが全幅1800mmを超えてしまったとは決まった訳ではないので、せめて1780mm以下に留めて欲しい！それでも、排気量や価格のアップはほぼ決定事項なので、正直言って・・・5代目レガシィには期待出来ません！
いくら国際企業でも、本当の優良企業は本国の顧客を大事にしています。次期レガシィ登場の時期が延びても構いません！もう一度、本国・日本のレガシィ＆スバルを愛する人達を満足させられるモデルになる様、考え直して欲しいです！