祝・開通!阪神なんば線 初乗りレポート

待ちに待った新路線!神戸から難波への直接乗り入れを実現した阪神なんば線が、3月20日、ついに開通しました!
 
この3連休は金・土曜が仕事だったので、開通3日目にあたる日曜日に、早速初乗りしてきました!

奈良行きの快速急行の始発駅である阪神三宮駅阪神なんば線開通に先駆けて導入された新型車両の行き先表示も、ついに「奈良」と表示され、三宮から奈良までダイレクトに行けることを主張しているかのようでした!
そして、やはりと言いますか・・・(僕を含め)多くの人達が、新路線を走る車両の写真撮影を行っていました!
さらに、駅構内の案内標識にも「難波・奈良」の表示が!さらに気の早いことに(?)、「名古屋」の表示さえありました!将来的には、本当に「名古屋〜姫路を結ぶ直通特急」が実現するのか!?
 
早速奈良行きの快速急行に乗車し、乗り換えなしで難波を目指す。尼崎までは従来の阪神本線と全く同じはずなのに、多くの乗客はなぜかそわそわしていました!尼崎以降の新路線への期待感の高まりか!?
車内の路線図を見ると・・・当然ながら現れる、難波や奈良に至る新路線!

この快速急行は、尼崎に至るまでの停車駅は直通特急とほぼ同じ。しかし、別路線への乗り換え駅でもある今津駅や武庫川駅に停車し、なぜか御影駅は通過してしまいます。そして、分岐点となる尼崎駅に到着!

ここで、何と尼崎駅に停留していた別の車両と連結!どうやら多くの普通電車が尼崎で折り返す為か、それとも阪神本線の各駅に車両数の制限があるのか、ほとんど(全て?)の快速急行は尼崎で接続or分離をするのです!その作業の為か、尼崎駅で5分近く停留するので、難波に至るまでの所要時間は結構掛かってしまいます・・・。
とはいえ、ここから遂に「阪神なんば線」がスタート!

梅田に繋がる阪神本線を横目に見ながら進む車窓が、実に新鮮でした!従来からある西大阪線そのものなのに・・・。とはいえ、普段乗る機会がなかった路線故、全くの新しい場所を走っているかのような感動を得ることが出来ました!

従来の終点だった西九条駅に到着し、その看板を見ると・・・新駅「九条駅」の表示が。ここからいよいよ、待望の新開通区間へ!・・・が、西九条駅を出た途端、線路上には高速道路のような巨大シェルターが出現し、車窓を全く見れないまま、あれよあれよと地下路線に入ってしまいました・・・。
実にあっけない新開通区間のスタート。しかし、そこに登場した3つの駅は、それぞれが独自のデザインを持っていました!

まず最初は、西九条駅から1kmも離れていないところにある九条駅。何となく現代的な、白を基調としたプラットホーム!ここで一旦電車を降り、次の電車を待っていると・・・いよいよ阪神沿線に近鉄の車両が!

これまで決してあり得なかった光景が、強烈に新鮮でした!1年もすれば、それが当たり前のように思えてくるかもしれませんが、明らかに「沿線の歴史を変える」1シーンでした!

次に到着したのが「ドーム前駅」。京セラドーム大阪の最寄り駅故、ホームは広く設計されており、ドームが建設される前に存在した大阪ガスのプラントをイメージした赤レンガ基調のデザインが、実にオシャレでした!
しかも天井が広い!さらには非常にユニークな波状の手摺など、これ程までに凝ったデザインの駅は見たことがありませんでした!

3番目の駅「桜川駅」。壁のストライプが特徴的である事以外は至って普通なのですが、ここに回送電車として乗り入れた、名古屋行きの特急と遭遇!

関西の私鉄の中でも、特別な存在とも言うべき(?)近畿圏外まで走る車両が、阪神沿線で見れたことに妙な感動を覚えました!
そして・・・遂に阪神電車、ミナミへ!

近鉄阪神の相互乗り入れを期に、近鉄難波駅から改名された「大阪難波駅」に到着!

近鉄沿線の一大ターミナルでありながら、なかなか利用する機会がなかった難波駅。ここに、神戸から直接乗り入れることによって、一気に利用する機会が増えることは間違いありません!それ故、急に親近感が沸いてきたかのようなターミナル!

かつて阪急と阪神経営統合した際に、タカラジェンヌ阪神タイガースの選手によるコラボポスターが梅田駅を埋め尽くしていましたが、今度は阪神側のイメージキャラである真弓監督と、近鉄側のイメージキャラである竹下景子のポスターが、コラボであるかのように並んでいて、その光景が実に印象的でした!
さらには、駅前の看板にも「近鉄」「阪神」の両方の表示が!

ちなみに、ここ大阪難波駅は、名古屋行きの特急の始発駅ということもあってか、駅ナカスポットが結構充実しています!特にスイーツの店が多く、新路線に乗りながら味わいたいものも数多く見られました!

今後は利用する機会が急増しそうな、非常に楽しみな駅ナカスポットでした!
 
 
ところで、この新路線の利便性についてですが、基本は難波〜尼崎間の各駅停車で、快速急行は1時間に2〜3本といったところです。乗り換えなしの快速急行の場合、尼崎で一部の車両を接続or分離する都合による5分程の停車時間を含め、大阪難波〜三宮間の所要時間は46分。地下鉄御堂筋線とJRの新快速を利用した場合の方が、乗り換え時間を考慮しても10分以上早いのです・・・。
しかし、その安さは郡を抜いており、大阪難波〜三宮間の片道運賃は400円!新快速〜御堂筋線ルート(390円+220円=610円)に比べて、実に210円も安いのだ!なので、時間重視の場合はやはり「無敵の新快速」となりますが、乗り換えなしのスムーズさと運賃の安さで選べば、阪神なんば線快速急行は最高の選択肢だと思います!
さらに、近鉄奈良線の沿線に住んでいる人にとっては、兵庫県が一気に近くなるという絶大な効果があり、何と言っても近鉄沿線の虎ファンにとっては願ってもない「虎の聖地・甲子園」との直通便の誕生!さらには、話題の阪急西宮ガーデンズも、快速急行が停車する今津駅で阪急今津線に乗り換えたらすぐ到着する等、これまでにない人の流れが大いに期待出来ます!実際、この日の難波は従来に比べてとにかく人が多かった!新線開通に合わせて、なんばマルイがリニューアルオープンする等、相乗効果が至るところで見られるあたりは、正に「威力抜群」の開通効果でした!
 
そして、明石在住の僕個人の実感としては・・・快速急行は明石まで乗り入れていませんが、過去に何度も紹介した通り、高速神戸鉄道のせいで直通特急は鈍行になる上に料金設定は割高・・・なので、結局は三宮まではJR。その為、明石まで乗り入れなくても、阪神なんば線開通の恩恵は思いっきり受ける事が出来ます!急ぐ時は新快速を利用しますが、そうでないときは積極的に利用したい「阪神なんば線!」と言ったところです。正に、待望の開通です!
 
 
この新路線開通を期に、難波エリアで飲み会やショッピングをする機会が一気に増えそうです!阪神なんば線は、週末の楽しみ方を大きく拡げてくれる可能性を秘めた路線!今後も積極的に利用して行きたいと思います!
 
 
阪神なんば線