関西桜だより2009〜奈良公園編

今年は例年にない異様な気象により、先週まで寒かったのがいきなり暑くなりました。その影響は桜の開花にも思いっきり及び、例年より遅めの開花は平日に満開となり、先週末は8分咲き、そして今週末は散り始め・・・。しかし、せめて1ヶ所位は桜の名所を訪ねようと、今回やって来たのは奈良公園

「なぜ奈良公園?」それは・・・夜に友達と会う約束をしていたので、それまでの暇つぶしとして一番手頃な場所が奈良だったからです。しかも、阪神なんば線開通により電車で出掛けやすくなったにも関わらず、マイレガシィでやって来ました!

ここに来るのは恐らく、9年振り位になります。大仏でおなじみの東大寺国立博物館など、貴重な文化遺産を数多く抱えるこの公園では、(恐らく)バーベキュー禁止ということもあって純粋に桜鑑賞を楽しんでいる人が多かったです!
で、さすがに奈良公園に関してはほとんど知識がないので・・・純粋に奈良公園で撮った「桜のある風景」を一挙ご紹介致します!

 



「散り際の桜並木」。通路上に散る桜の葉がレッドカーペットのように足元を彩ります。とはいえ、まだ9割以上は残っている桜並木が、この季節ならではの鮮やかさを保っています!
 


「桜の存在感」。散り始めとはいえ、やはり桜の木を間近に見ると感じる美しさ!この彩りは、自然の力でなければ出せない、神秘的なものです!それは未来になっても決して変わることはないと思います!
 


「草原の桜」。ただただフラットに拡がる緑の広場。なかなか見る機会が少ない「緑の風景」は、これだけでも美しいのですが、そこに鮮やかなアクセントを添える桜の木が実に印象的です!
 


「荒池と桜」。歴史を感じる佇まいの浮き島に、日本庭園にも似た「水と緑のコントラスト」。そこに彩られた桜の木々は、遠くから訪れる人には旅情を感じさせ、地元の人には永遠のやすらぎを与えてくれるかのようでした!
 


「散り始めの美景」。斜面を染める桜の葉に、何とも言えない魅力を感じてしまいました!桜の見頃は、決して満開時だけではないのです。木々の周りさえも桜色に染める、この時期ならではの光景だと思います!
 
 
 

そして、僕が一番気に入った光景・・・「夕暮れ時の五重塔と桜」!この光景を観れただけでも、「ここに来てよかった!」と感動出来るものでした!この色合い、まさに奇跡のコントラストです!
 
 
ちなみに、奈良公園と言えば・・・やはり有名なのが鹿!何匹もの鹿が普通に園内に生息し、ペットとしてよく見る訳でもないのに、びっくりする程自然な存在となっている不思議なシチュエーション!

それ故、園内に架かる道は、たとえ国道であろうが、鹿と共存することがルール!

ここでしか見ることがない(と思われる)、「鹿の飛び出し注意」の標識!そして・・・

本当に鹿の群れが国道を横断してきました!
他では異様な光景なのですが、ここは「鹿優先」であることを意識した上で通行するのが基本です!これも奈良公園ならでは!?
 
 
 
最後に、桜の向こうに見えた興福寺五重塔が気になったので、近くまで行ってみました!

高層の木造建築ならではの、えも言われぬ存在感も去ることながら、1000年以上も昔に、既にこのような建築技術が確立していた、という事実もまた素晴らしい!9年振りとなった今回も、すっかり見とれてしまいました!
1000年の時を超えた文化遺産、と言えば、やはり京都が代表的なのですが、ここ奈良でしか出会えない「時を越えた景観」・・・その奥深い世界を堪能していく楽しみが、この先にも拡がっていきそうな期待をさせてくれる、今回の奈良ショートトリップでした!
 
 
 
今回訪れたのは、奈良公園のほんの一部でしかありません!なので、今後も機会があれば、必ずまた来たいと思います!とはいえ、今回のような桜の季節に訪れる奈良公園は、正にこの時期でしか出会えない魅力にあふれる、正真正銘の「関西桜の名所」でした!
 
 
奈良公園ホームページ
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1713.htm