サッカーW杯アジア最終予選 歓喜の裏で・・・

6月8日に、サッカー日本代表が2006年のW杯ドイツ大会行きを決めたのは記憶に新しい。僕もテレビ中継に夢中になり、自力で決めたW杯出場に興奮したんだけど、その影で、そう、歓喜の瞬間の1分前に起こった出来事が気になった。北朝鮮代表の主将、キム・ヨンス選手の退場のシーンである。後半戦の北朝鮮代表は当たりがきつくなってきており、選手同士のぶつかりあいが増えていた。一歩間違えれば負傷する選手が出てもおかしくないような状況が増える中、その時は訪れた。大黒選手が2点目を入れた直後のこと。後がない北朝鮮代表は激しく当たる余り、キム選手は相手を蹴り倒してしまった。そして、倒された選手の足が当たったところでエキサイトしたキム選手が相手に蹴りかかった時、レッドカードが挙げられ退場処分になった。当然といえば当然なのだが、もしこれが、予定通り平壌で行われていたら・・・おそらくサポーターも巻込んだ大乱闘になり、負傷者どころか死者が出てもおかしくないはず。この時ばかりは、「第3国無観戦試合でよかった」と思う出来事だった。しかし、自業自得の結果とはいえ、地の利を生かせるはずのホームゲームがなくなったのはかわいそうな気もする。しかも、試合が行われたバンコクのスタジアムでは、ゲートの外から日本人サポーターの大声援が・・・これが日本代表にとって力になったのは言うまでもないが、まるで日本側のホームゲームのような雰囲気さえ漂っていた。しかも、あの東○ポによると、「北朝鮮代表はタイ人のオカマコンダクターにつきまとわれている」「優秀なスタッフを多数動員した日本代表と違い、段取り悪くしかもオカマのコンダクターしかいない北朝鮮代表は試合に集中できない」など・・・ま、東○ポのことだからガセネタでしょうけど、結局言いたいのは、北朝鮮側に本来あるはずの地の利が失われたことも、遠からずこの日のジーコジャパンの勝利に結びついたのでは、ということだ。そして、北朝鮮代表の原動力だったはずのキム選手の退場の直後、試合終了を告げるホイッスルが、バンコクの夜空に鳴り響いた・・・。