親が果たすべき責任

少年犯罪が後を断たない。未成年による殺傷事件のニュースを毎週の様に見たり聞いたりしている腹立たしくも悲しい現実。その原因として重要な意味を持っているのが、「命の重さを知らない」「人の痛みを分からない」という事なのでは・・・。とくにTVゲームなどの、人が死んでもリセットできるような設定が、分別を知らない未成年にとって、バーチャルとリアルの境界線を飛び越えて「あり得る」事に誤解してしまう事態にまで発展しているのではないか。あまりにも恐ろしい事である。しかし、「命の尊さ」「人の痛みを理解できる良心」を育むのは、やはり親の仕事、責任なのでは、と思う。モノが豊かになり、生活環境が向上し、いくら不景気とはいえ、現代の子供は物に不自由しなくなってきている。故に、我慢することが出来なくなっている子も多い。おそらく、親が欲しいものを何でも?分け与えていることが影響しているのだろう。別に僕はそのことを否定しない。この先、自分に子供が生まれたとしても、出来るだけ物を与えてやろうとするだろう。しかし、ここで大切なのは、「人に迷惑をかけない」「少しのささいなことでも‘我慢’する」「物の価値を分かる」そんな子供に育ててあげることだと思う。簡単に言えば、「我慢できる」「人の痛みが分かる」そんな人になるように親がナビゲートしてあげることだ!僕の両親はとても優しい人だが、物を粗末にするような行為に及ぶと非常に厳しかった。そして、何度となく、「被害者になっても加害者にはなるな!」と教わった。つまり、人に迷惑をかけるな、という事だ。確かに今の僕は、不用意な発言及び行動で人を傷つけているかもしれない。けど、相手の立場を、相手の心境を無視するような事は決してしない。   どうか、これから生まれてくる子供たちが、そして、今まさに幼年期、思春期を迎え、人間形成されてくる少年たちが、ちゃんとした良識と優しさを持った人に育っていきますように。そのためにも、子供の未来が託された現代の親たちは、その点に関しては厳しく接してもいいのではないでしょうか。もちろん、本当の優しさを身に付けて欲しいという、強い気持ちと、願いを込めて・・・。