市町村合併

平成の大合併」という言葉をよく聞く。ここ最近は合併ラッシュだ。僕が住んでる兵庫県は、知らないうちに5つの市が誕生していた。いずれも、周りの小さい町村を合併して出来たもの。人口は市制の基準を満たす(5万人以上)レベルにあるが、それ以上に市の面積は大きく、なんとなくスカスカな印象を受ける。しかし、都市部の合併も後を断たず、最近では全国2番目の「合併によって誕生した政令指定都市」の「さいたま市」が誕生したのを始め、周りの大きな市に編入するケースも多い。ちなみに、合併による政令市第1号は、僕の地元、北九州市なのですが、そんな北九州も人口100万人割れ確実と言われている瀬戸際市制を続けており、周辺の市町と合併交渉を続けては決裂している。 大きな物議を醸した「南セントレア市」も、こうした背景の中で起きた事だ。さらに、本当かどうかは知らないが、僕が住んでいる尼崎市が、周りの西宮や芦屋と合併して政令指定都市を目指す、という噂も出ている。しかし、なぜこうも合併を急ぐのか?原因はやはり、「地方自治体のリストラ」なのか?巨額の赤字を算出している大阪市を始め、だいたいの地方自治体は赤字経営である。だからこそ合理化を進め、あらゆる機関を減らす。企業の合併と同じ状況が市町村にも起きている。しかし、ここで思った。合併によって市民感情はどうなるんだろう。さいたま市の場合、こう言うのも失礼だとは思うが、あまり地元への愛着がない市民が多いと言われている。だから合併への抵抗勢力が、そこまで無かったように思える。(但し、浦和レッズは‘浦和’の看板を守り通した。)しかし、南セントレア市破談の決定打になったのは、現存する美浜町南知多町への愛着だとも言われている。 それぞれに愛着を持った、我が市・我が町の合併。さまざまな思惑を乗せながら進行する合併の果てに、みなさんの、そして僕のふるさとはどうなっているのだろう。