絶頂期のトップ交代

今や飛ぶ鳥落とす勢いで世界のトップへとひた走るトヨタ自動車。そんな「世界の巨人トヨタの社長が交代した。新たに社長に就任した渡辺捷昭社長(63)は会見の中で、「素早い決断や実行が大企業病をなくすには重要だ」と、どんなに景気がよくても気を抜くな、という、忠告にも似たコメントを残している。トヨタには「危機感」があるという。その「危機感」をしっかり植え付けることが、攻めの姿勢を会社やグループ企業全体に生み出している。だからトヨタは成長する。要約すれば、「ポジティブな危機感を持つ」という事。危機感が強すぎてネガティブになると、人は守りに入る。だからと言って調子に乗ると、幸運期が過ぎて景気が下り坂に差し掛かったときにはもう手がつけられなくなる。前向きな気持ちと危機管理。口で言う程簡単な事ではないが、毎日の積み重ねで自然と身に付くものでもある。トヨタがこの時期に社長を変えたのも、そんな「ポジティブな危機感」を持続させるための決断だったのだろう。僕達も、このことを念頭に置きながら日々取り組んでいけば、おのずと向上心が増していくものだと信じて、これからの日々を戦っていきたい!