回想〜鹿児島DAYS①

せっかく多感な学生時代を過ごしたのに、今までネタとして取り上げることもなかった鹿児島について語りたくなったのでここで取り上げてみたいと思います。
南の果ての地方都市、ということもあって、何かと不便だったり東京や福岡との時差を感じることも多かったが、人生の中で最も自由な時間を持っていた時代を鹿児島で過ごしました。けっこうくだらないこといっぱいやってたような・・・。そんな僕の学生時代、生活の場として過ごした鹿児島は、こんな街でした。

1、鹿児島のシンボル「桜島
これがなければ鹿児島とは言えない、という程の圧倒的な存在感をもつ、世界有数の都市型活火山(!?) あの長渕剛のオールナイトライブでも話題になった所です。とにかく、桜島が見える場所を僕らは好み、いろんな所から桜島を見てました。特に好きだったのが、桜島が見える夜の岸壁で、対岸の街明かり(桜島にも住居区があるのです!)を見つめることでした。そこで語り明かした事は数知れず・・・僕の青春スポットです。しかし、都市型活火山は生活に大きな支障となり、都心部には灰よけのアーケードが至る所に用意され、除雪車ならぬ除灰車が走り、さらに天気予報では必ず「桜島上空の風向き」というのが紹介されているのだ!こんな天気予報は鹿児島でしか見られない・・・はずだ。最近噴火はしていないが、数百年?前の噴火で流出した溶岩によって対岸の大隈半島とつながり、そこに「溶岩道路」なる国道を通したことで一応陸続きになっているが、昔は確かに「島」だったのです。もしも溶岩が鹿児島市内に向けて流れていたら・・・桜島にはより多くの人が移り住んでいるはずです。逆に今の情緒あふれる景観もなかったことでしょう。
2、西郷コンプレックス?
桜島と並んで語り草になっているのが西郷隆盛。現代の日本の礎となった明治維新を起こした偉人ですが、至る所で明治維新西郷どんの昔話を盛り込んだ宣伝や書籍を見たような気がします。たしかに偉大な人物ですが、あまりにもその話を聞かされすぎた為か、他に偉人はいないのか、と無用なツッコミをしてばかりでした。何か、街自体が明治維新の頃を振り返ってばかりいるような気がしていました。あの時代は新幹線開通よりはるか昔ですから、今は少しは「未来派志向」になっているはずですが・・・。
3、畜産王国はスーパーの生鮮食料品の質が違う!
黒豚をはじめ、鹿児島産の肉は人気が高い。ゆえに普通にスーパーに並んでいる食肉の質も高いのだ!福岡や大阪で買っている肉よりも1ランクはいいものを使っているな、というのが僕の実感です。しかし、これだけレベルの高い食材を多く取り揃えているのに、それを使った絶品料理の店は東京を始めとする都市部に多い。ここはやはり、本場で味わいたいものである。
4、鹿児島では「銭湯=温泉」
普通に一般家庭でも天然温泉が引けるという、恵まれた環境にあるせいか、天然温泉が至る所に点在!温泉の多さは日本一だそうです!しかも銭湯料金で入れるのが嬉しい。僕がいた頃は大人300円でした。僕が住んでいる丘の上のアパートのさらに上に登ると、「一本桜温泉センター」というところがあって、深夜に訪れて対岸の街明かりを見ながら入る温泉は最高でした!
5、セブンイレブンがない!
実家の目の前にセブンイレブンがあり、コンビニと聞かれて真っ先に思い浮かぶのがセブンイレブンだという環境で育った僕にとっては、鹿児島に来て一番のカルチャーショックでした。確か入学当時は、ローソンしかなかったと思います。ファミリーマートが進出してきたのは僕が大学2〜3年あたり。大学を卒業してから、サンクスが増えてきた、と聞いています。しかし、未だにセブンイレブンが進出する気配はないようです。なぜ?
(ちなみに、ミニストップサークルKAM/PMもありません。代わりに「スパー」という謎のコンビニは多数ありました。)
6、メインの駅の次は無人駅!さらに鹿児島市外!
メインの駅は当時「西鹿児島駅」と呼ばれていました。(現在は「鹿児島中央駅」です) 主要路線の鹿児島本線の場合、その次の駅はいきなり隣町の「薩摩松元駅」でした。ただ最近松元町は鹿児島市編入合併したので、もう今は昔の話です。しかし、ローカル線の指宿枕崎線は、次の「郡元駅」がいきなり無人駅でした!もちろん、自動改札はありません。その正体は、バスのような車内で運賃を払うシステムだったのです!なんともローカル線らしい、情緒ある?路線でした。
7、シネコンがない!
こと鹿児島県は映画館の数が少ない!なんせ、鹿児島市以外に映画館がないのですから!鹿児島市外に住む人にとって、映画鑑賞はちょっとした旅行だったんだろうな。そんな市内で、去年ようやく新駅ビルにシネコンが出来たそうです。福岡にシネコン第1号「AMCキャナルシティ13」が出来てから、8年も後の出来事でした。ちなみに、ようやくスターバックス県内第1号店が出来たんだとか。
8、焼酎は一気飲みが基本?
大学のコンパで始めて焼酎を飲んだ僕は、お湯割りでもロックでもない、まさにストレートでしかも一気飲みしかさせてくれませんでした。故に焼酎アレルギーになってしまいました。世間は芋焼酎ブームなのに・・・。ちなみに僕の出身校では、「ストーム」という、芋焼酎を一気飲みした後で自己紹介をして、詰まったらまた飲まされるという、学生ならでは?の無謀な儀式が皆の恒例となっていました。今考えるとゾッとする・・・。
9、オクテなのか大胆なのか分からない薩摩おごじょ
鹿児島時代は大勢で遊びに行ったり飲みに行ったりするときに男の比率がかなり高かった!女の子は誘ってもあまりついてこない、というか、1人暮らしの子が少ない事もあって帰りが早かったような気がします。しかし、ひとたび仲良くなり、ある一線を超えると・・・けっこう大胆でした!
10、特徴的なイントネーション
鹿児島弁はかなり特徴的で難解な言葉であるが、現代の鹿児島人はやはりテレビの影響などで少しは標準語っぽくなっているみたいです。しかし、アクセントが普通と明らかに違う鹿児島なまりは、一発で鹿児島の人だと分かるものでした。さすがに「おいどんは〜でごわす」という人はいませんでしたが・・・。ちなみに、「わっぜびんてきた」「よかにせ」「チェストいけ」「ラーフル」・・・何て意味か分かりますか?答えは後日・・・。

と、書き込んでいるうちに眠くなってきたので、続きは明日にします。では。