レクサス、ついに開業

royaldo2005-08-30

8月4日付の記事「僕の関心事ベスト10」(http://d.hatena.ne.jp/royaldo/20050804)で1位になった、トヨタの新しいプレミアムブランド、レクサスの日本展開が今日、いよいよスタートしました!
自動車業界に詳しい人以外は分かりにくいかもしれませんが、このレクサスというのは、今から16年前の1989年9月、まずアメリカでスタートしました。普段のトヨタとは違う、性能や品質は元より、サービスも含めたあらゆる分野で「プレミアム」と呼べる車とサービスを提供すべく販売網を整備し、初代LS400(日本名:セルシオ)を販売したところ、世界が驚愕する程の性能をいかんなく発揮し、瞬く間にアメリカで大人気を博しました。以後、日本でもそのCMで「レクサス」の名を連呼していたES300(日本名:ウィンダム)や、オフロードがメインのSUVランドクルーザーハイラックスサーフやエクストレイルが属しているジャンル)に都会的エッセンスを交えたRX300(日本名:ハリアー)などをリリースし、今やアメリカでは、メルセデス・ベンツBMWと同等のステータスを得るに至りました。(余談ですが、かのブリトニー・スピアースも、好きな車は「レクサス」と答えていました。アメリカのヒップホップの歌詞にもよく「レクサス」の名が登場しています。)そんなレクサスが本当の意味で世界展開する上で、どうしても重要なのが、本国・日本での展開だったのです。
今や日本での自動車の市場動向は、お手軽に買える「安くていい車」と、コスト度外視で本当にいい車と呼べる「高級車」の二極化が進んでおり、この高級車の対象顧客となる富裕層ビジネスが盛んになっています。しかし、そんなリッチマン達が好んで選ぶのはヨーロッパの高級輸入車。このジャンルにおいては、日本車はチャレンジャーの立場になってしまったのです。故に、「輸入車を求める人たちを振り向かせる、新しい魅力を持ったブランド」として、このレクサスを育てていくのですが、まず最初に提案してきたのは「これでもか!」という程のもてなしでした。まず店舗が凄い!まさに高級ホテルのような造りと、広々とした空間のなかできれいにディスプレイされたレクサス車。そして、精鋭スタッフによる車両説明とサービス。さらには納車の際は別室でプレゼンテーションが行われるなど、演出もまたプレミアム!さらには新車の各種保証としては別格の5年間メンテナンス無料(オイル交換も5年間無料)や、全車標準装備のHDDナビにリンクできる情報サービス(盗難されたときの追跡サービスまである!)など、至れり尽せりのアフターフォローで、日本人ならではの「おもてなし」をアピールしているのです。僕もこんなサービス受けてみたいです。
しかし、最も肝心なのはクルマの魅力です。当初は、ミディアムレンジの高級セダン「GS430/350」(旧アリスト)、エントリークラス(といっても400万円!)の高級セダン「IS350/250」(旧アルテッツァ)、オープンカーの「SC430」(旧ソアラ)の3車種によるラインナップですが、来年になると、トヨタお得意のハイブリットカーがGSに加わり、そして、真打とも言うべき最上級セダン、「LS460/LS600h」(セルシオ後継車)が登場します。最も高いグレードは、何と1000万円以上!!まさに僕にとっては夢のまた夢です・・・。これらのクルマが、日本の富裕層に支持されるようになったとき、レクサスは真の「プレミアムブランド」になれるのですが、日本には「ブランド神話」が根強く、さらには「高級ブランド車=輸入車」というイメージが圧倒的なのもまた事実です。今日から始まるレクサスの挑戦が、この日本の高級車市場に新風を巻き起こすことを願いながら、いつか僕もレクサスオーナーになれるよう頑張っていきたいと思います!
レクサスホームページ→http://lexus.jp
  
PS.そのあおりを受けて、来年セルシオという車名が消滅してしまいます。いつの間にか「ソアラ」の名も消え・・・伝統の車名がなくなることに寂しさを感じたりもしますが、これらの利益が高く儲かる車を奪われたトヨタディーラーの皆様は、この事実をどう受け止めているのでしょうか・・・。