Mr.Children「I LOVE U」全曲レビュー

I LOVE U

I LOVE U

僕が最も好きなアーティスト、Mr.Childrenの待望のニューアルバム「I LOVE U」がいよいよ、9月21日にリリースされます!しかし、一日も早くアルバムの曲を聴きたい僕は、店頭に並ぶリリース日前日(だったら何でその日がリリース日じゃないんだ?)に早速購入し、帰りの車の中で聴いてました。まだ買って1日目なのでじっくりと聴いた訳ではありませんが、早くもアルバム全曲レビューを書いてみようと思います!これはあくまでも僕が個人的に感じた事を書いていますので、捕らえ方は人それぞれ違いますが、どんな作風か、参考意見として見ていただけたら光栄です。
通産12作目、オリジナルアルバムとしては11作目となる今回は、先行シングル4曲(うち3曲は今年の夏にリリースされた、「四次元〜Four Dimensions」の中の3曲です)を含む全13曲を収録。まだ完全に聴ききれてはいませんが、全曲聴いてみた感想は・・・
1.Worlds end
これは決して「世界の終わり」ではなく、「世界の果て」という意味でこのタイトルにしたのですが、リードトラックとしては聴き応え十分の、ミスチル得意の「生きる力を与えてくれる前向きな曲」だと思います。「誰に指図するでもない、僕らはどこへでも行ける どんな世界の果てへでも・・・」そう、人は気持ち一つでなりたい自分になれる、と語りかけてくれている、僕らの背中を押してくれるようなオープニングナンバーです!
2.Monster
ちょっとダークな曲調のこの曲は、エフェクトがちょっと凝っていて、音的にはいろんな要素が重なっていて面白い曲です。タイトルの「Monster」は・・・人間の奥底に眠った本能のことを言っているのでしょうか?
3.未来
ご存知ポカリスエットのCM曲です。しかし、このポカリスエットのCM曲って本当に夏の青空にピッタリの爽快な曲が揃ってます!この「未来」も例外に洩れず、青空がきれいな日にドライブしながら聴きたい一曲です!この詩が織り成す世界観も、未来に向かって進んで行こうという気持ち、つまり未来へのドライブを展開しているように思えますが、ちょっとA・Bメロの歌詞は付け足したような感じもしてしまいます。CM用に先にサビだけ作ったのでしょうか?違ったらごめんなさい。
4.僕らの音
大物バンドは年を重ねる毎にバラードの比率が増えていくような気がしますが、今回は4曲目で最初のバラードソングなので、ちょっとだけアップテンポの曲が盛り返してきたのでしょうか?それはさておき、この曲は紆余曲折を重ねながら共に進んでいこうとする恋人達の曲です。(多分) おそらく付き合って何ヶ月か経ってからの2人を歌ってるのだと思うのですが、付き合い始めより、ちょっとしてからの愛し方が一番重要なんだろうな。それをちょっと高い視点でやや客観的に綴った歌詞が、僕的には気に入ってます。
5.and I love you
これも先行シングル曲で、アルバムタイトルに近いことから、「本アルバムのメッセージを色濃く反映した曲」なのかも知れません。I love you・・・「僕」と「君」の2人の間に成り立つ言葉だが、ここはミスチル得意の「自分に関わるもの全てに向けた愛」のようにも思えます。この曲を起用したカップヌードルのCMの映像が、余計にそう思わせるのかも知れませんが・・・。
6.靴ひも
これもまた、秋にぴったりの曲調です!「早く君に会いたい」という気持ちを、日常生活の中で表現しているような世界観が感じられました。ミスチルの世界観は、時には世界規模で、また時には日常生活の中で、またある時は自分の内面だけで・・・と、いろんな視点から曲をつくれるから素晴らしい!
7.CANDY
これは失恋ソングなのでしょうか?過ぎていった日々、もう一度戻りたいという気持ちをキャンディーに込めたんだと思います、けどこういう感情って、一度は抱いたことありますよね?「離れ離れになっても、時に思い出して欲しい」と思ったことが・・・。
8.ランニングハイ
今回の作品の中で、一番アップテンポな曲ではないでしょうか?これも先行シングル曲なのですが、最初は「この曲はアルバムには収録されないかな?」と思ってました。自分の身に降りかかるいろんなトラブルに追いかけられながらも毎日を全力疾走しているような世界観は、仕事上のトラブルが次々にやってきて対処に四苦八苦している自分と見事にオーバーラップしているような気がします。明日もこんな日常が続き、そしてトラブルに捕らわれないように全力疾走で駆け抜ける!
9.Sign
これは去年の夏にリリースされたシングルですが、確かあの頃はMDの調子が悪く、何度も録音に失敗したので今ようやく僕の手元にこの音源が手に入りました!この曲を一言で表現すると、「暖かい!」これもまた、励まし合い、互いの良さを認め合いながら共に歩んでいこうとする2人の歌かなと思いました。「時の美しさと残酷さを知る」・・・日々の生活から生じる光と影、生きるという事は山あり谷あり・・・嬉しい事辛い事、その全てを共有することが、愛ってもんなんだろうな。
10.Door
これは今までのミスチルにない芸風だと思います。「心の叫び」的な曲調なのですが、今までのミスチルにあるような、さりげなく世界全体や日常社会の事を歌っている内容ではなく、単純に「部屋のカギがない!」という状況を実況中継しているような曲で、思わずがまんできなくなってトイレに駆け込んだら使用中だった、という切羽詰ったシチュエーションが頭をよぎった・・・。(あくまでもそんな歌ではありませんから、ご安心を。)
11.跳べ
この曲は「何でもアリ!」の歌詞になっているというか、ブログの記事にまとめ切れない!しまいにはみのもんたまで登場するし・・・けどこんな意味不明な曲も面白い!それにしても、今回の作品はアップテンポの曲が多いので嬉しいです!ここんとこのミスチルはミディアム&スローテンポの曲が多くなってきてちょっと心配していたので、ノリのいい曲を待ち望んでいた僕にはありがたいニューアルバムになりました!前向きな曲や、珠玉のラブソングもいいけど、時には「Atomic Heart」の中の「Dance Dance Dance」のようなテンションが思いっきり高まる曲も作って欲しい!
12.隔たり
これははっきり言って、SEXの歌です!「たった0.05ミリの合成ゴムの隔たり」これが何を意味するかはもうお分かりだと思いますが、ここにあるのは、「全てを知りたいと思う彼女と、全てに触れることに少しのためらいを含んだ彼の感情」と言ったところでしょうか?愛し合っているようでも、ときにこんな駆け引きが、知らず知らずに展開されているのかな?けど僕は単純なまでにストレートな人だから、駆け引きなんて・・・考えもしないかもね。
13.潜水
アルバムのラストを飾るのは、ちょっと曲の意味を考えてしまう、やや難解な歌です。曲の最後で繰り返される「生きてるって感じ」と、「潜水」というタイトルがなかなま結びつかない。この曲だけは、ちょっと繰返し聞きながら、その曲が放つメッセージについて考えてみたいと思います。最後の曲のコメントがこんなんでごめんなさい・・・。
  
アルバムのリリース日前に全曲レビューを書くなんて、なかなかないでしょう。
けど、そのたった1日で、「いいアルバムだな」と実感させてくれたこのアルバム「I LOVE YOU」、ぜひみなさんにも聴いて頂きたいと思います!