The Latest LEGACY

絶えず進化を続けているレガシィ。僕が乗っているBE5のC型も、その進化の過程で生まれた熟成モデルなのですが、そこからさらに進化した現行BL型(ワゴンはBP型)が登場し、さらに進化を遂げたD型が登場しました。これは一般的なマイナーチェンジということもあって内外装に手を加えられたのですが、今回は従来以上にマイナーチェンジにおける進化の幅が凄い!レガシィ・オーナーである僕としてもやはり最新型が気になるので、早速尼崎のスバルディーラーに行って見ました!

現行モデルは従来型に比べて大幅に質感がアップしたのだが、今回のマイナーチェンジでもさらに磨きがかかり、「最近のレガシィはもはや、プレミアムカーの領域に突入したか?」と思わせる程の出来栄えとなっていました。しかし今回訪れたディーラーにはレガシィの展示車がない!どうやら試乗キャンペーンらしく、ディーラーサイドからは「見るより体感して欲しい」という意気込みがひしひしと伝わってきました!ならば僕も、と最新モデルのB4(2.0GT 5AT)を試乗させていただくことにしました。
まず音が違う!これは去年の夏に僕のレガシィを買った名古屋のディーラーで試乗させていただいた時も同じことを書きましたが、今回改めて思ったのは、静かさが格段に上がった、ということです。水平対向エンジンのメリットである振動の少なさもさらに際立つ、上質な走り出しに、「これは本当に同じEJ20型(レガシィに搭載されている2リッターのターボエンジン)なのか?」と疑ってしまいたくなるほどの進化でした!加えてステアリングのしっかり感も向上しているし、さらに感心したのはステアリングで使用されている本革のタッチがとてもよかった事です!この手になじむ感覚は気に入った!
この新型レガシィには注目の新機構、「SI-DRIVE」が搭載されています。これは1つのエンジンが3つの特性に切り替えられるという、いわば3つのエンジン性能を1基で発揮する優れものなのです!試乗コースが市街地ばっかりだったので完全にその効果を試すことは出来ませんでしたが、明らかに「3種類の特性を選択できる!」と実感できるものでした。その証拠に、アクセルを踏み込んだ時のエンジン音が大きく変化しているのです!思いっきり走りを楽しむ「SPORTS # モード」、エコドライブに役立つ「Intelligentモード」、そしてノーマル状態ともいうべき「Sportsモード」・・・その3つをシーンに合わせて選べるのだから素晴らしい!これは新型の大きなアピールポイントだなと感心したのですが、一方で残念だったのは、今回試乗したモデルのオートマチックが、その特性を生かすには今一歩物足りない、というところでした。確かにスムーズな変速フィーリングなのでジェントルな走りには向いているのですが、「SPORTS # モード」を選択して走りを楽しむ時、今回から採用されたパドルシフトを駆使してシフトアップしたときのレスポンスがいまいちで、パドルを引いたらすぐに変速、といってくれないのです。さらにシフトアップしても回転がほとんど下がらないので、「本当にシフトチェンジしたの?」と思わず疑ってしまう感じがしました。さらにはせっかくのパドルシフトなのに、スイッチが手元から遠く、ちょっと操作性がイマイチな感じがするのは残念です。やはりこのSI-DRIVEをフルに楽しむには、今回からターボ車でも選択できるようになった6速MT仕様がベストかな、と思いました。残念ながらMT車の試乗は出来ませんでしたが、同乗したスタッフによると、「かなり楽しい!」との事でした。
ならばそのMT仕様の最上級グレードはいくら位するのかな?と試しに見積をとってみたのですが・・・出てきた金額はびっくるする程高かった!レガシィも、グレードによってはもはや400万円オーバーの高価格車なのです!デビュー当時はコロナ(現・プレミオ)やブルーバードと同じ価格帯だったのに、今や(初代レガシィの)デビュー当時のクラウンにも匹敵する程のプライスタグを引っさげたグレードすら存在するのです!ま、「次期カローラには3ナンバーモデルが存在する!」と言われており、あのカローラがここまで車格を上げてくる程の時代だから無理もないのですが。それと同時に、このレガシィというスバルの生命線的モデルが、世界規模で数多くのライバルと渡り合う為に進化していった結果が大幅な車格アップなのかな、と思わず納得してしまいました。とはいえサイズは手頃で、いたずらに肥大化されていないあたりは、日本のインフラを十分に考えた開発を続けてくれているという点で嬉しいことだし、それだからこそここまで多くの人に愛されているのです!やはり最新のレガシィは、初代から絶えず続けてきた進化と熟成、そしてレガシィらしさを十分に楽しめる逸品に仕上がっていました!
とはいえ、僕が乗っているBE型も決して色あせてはいません!いくら最新型が最強だとしても、やはり過去のモデルにもそれぞれの良さがあるし、「走る歓び」を堪能できるという点ではどれも共通して言えることですから、新型は凄いと感心しつつも、「まだまだBE型も負けてはいないぞ!」と断言できます!だからこそ街で多くの旧型レガシィを見かける訳だし、中古市場でも高い人気をキープしているのだと思います。
やはり、まじめに作り上げられた車には歴代を通じて多くのファンに支持され、そのオーナーは幸せなカーライフを送っているのだと思います。だからこそ僕とレガシィのカーライフは素敵で楽しい!その一方で、「次もレガシィに乗りたいな」と思わせる、そんな最新型の試乗会でした。

  

最新型レガシィの情報はコチラのホームページをチェック!
http://www.subaru.co.jp/legacy/index.html