世界の最高峰に挑む日本車

royaldo2007-05-27

久々の自動車特集は、先週もちょこっとだけ触れたとおり、トヨタの高級車ブランド・レクサスの最上級モデルの「LS600h/LS600hL」展示会の話です。
今から10年前に初代プリウスに搭載されて以来、すっかりトヨタのシンボル的技術となったハイブリッドシステム、その集大成ともいうべきメカニズムは、電気とガソリンの長所を上手に生かしつつ、6リッター車並のパワーと、それでいて3リッター車並の低燃費、さらにはCO2排出量が6リッター車の半分という脅威のスペックを達成しました!
とはいえ、実際に試乗してその動力性能をテイスティングするにはまだまだ遠い身分なので、せめて内外装の雰囲気だけでも味わいたい!早速家の近所にあるレクサスのショールームに出掛けました。
展示されていたのは、いきなり最上級機種の「LS600hL 後席セパレートシートパッケージ」でした。何せ後席の居住空間確保の為にオリジナルよりもリアを12cmも拡げたという「ロングホイールベース仕様」を日本車として初めて採用したLSの後席はゴージャスそのもの!最高に手触りのいいセミアニリン本革シートと、とても贅沢な模様と色艶の最高級木目パネル、ていねいに開閉するサンシェード・・・それだけでも凄いのに、この車のリアシートはさながら飛行機のファーストクラス並でした!思いっきり足を伸ばし、かなりの角度で倒れてくれるリクライニングシートにはマッサージ機能まで搭載されており、まさに至福の移動空間という言葉がふさわしい!しかも、シートのみならずインパネにも配された本革がなんとも贅沢な雰囲気を醸し出す、まさに贅沢の極み!当然これ程の超・高級車に実際に乗ることはないので、今日のような展示車の試乗はとても貴重なものでした!ちなみに、これ程のクルマともなるとショールームに足を運んだ人の大半が興味本位で見に来るだけなので、セールスコンサルタント(店員さん)の対応も、静かに見守るといった感じでした。
この止まっている状態でも室内に乗っただけで凄さが分かるLSハイブリッド、きっと実際にドライブしていたら言葉を失うほどのパフォーマンスを披露してくれるんだろうな・・・。けど実際にこのクルマを買う人は、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズ、さらにはアウディA8やジャガーなどといった世界の最高峰と比較検討する訳ですから、正に最高ランクのカテゴリーに現れた初の日本車!故にこの日本代表のレクサスLS600hが、ハイブリッドという唯一無二のシステムを携えて、世界の強豪達にどこまで迫ることが出来るか、非常に楽しみです!
  
けどやはり気になるのはLS600hのお値段!これはもはや日本車の常識を超えている!一番安いモデルでも970万円!しかもこれは車両本体価格なので、諸経費を加えると結局は1000万円が必要なのだ!そして、標準ボディの「LS600h」の最上級がオプションなしで1220万円!さらに、話題のロングホイールベース「LS600hL」になると110万円アップの1330万円!そして、究極の移動空間「LS600hL 後席セパレートシートパッケージ」は・・・さらに180万円アップの1510万円!!!
これだけでも分譲ワンルームマンションならば1室買える位の車がついに日本から登場したのだ!しかし、何でリアシートが変わっただけで180万円もアップしたかと言うと、このセパレートシート仕様より下のグレードは、プリクラッシュセーフティーシステムやリアシートエンターテイメントシステム(地デジTV+DVD)が実はオプション設定なのです。故に、LS600hLにそれらのオプションを足すと1500万円に限りなく近いのだ!「だったら最初から全部付けた方がいいのに・・・」と思う人も多いはず。実際にこの手のクルマを買う人は、オプションをケチるような人たちではないのに・・・。実際一番人気は、その1510万円するセパレートシート仕様なんだって。
・・・と、我々一般庶民には一切無縁の買い物ではありますが、いまや日本のクルマにはこのような世界最高峰の性能を発揮する高級車がある、という事実はしっかりと見届けることができた今日の展示会でした!
  
ちなみに粗品は相変わらずのプレミアムぶりで、前回同様アルミフレーム+本革ケース付の扇子と、さらには薔薇の花を一輪もらいました!本当はジャーナリストの間で美味いと評判(?)の、レクサス店のプレミアムブレンドコーヒーを飲んでみたかったのですが・・・これは実際に(IS位から)購入を検討出来るようになってからにします!