時代と思い出を彩る貴方へ

まさかこのブログで、訃報を届けることになるとは・・・。
かつて一時代を築いた、ZARDのボーカルで作詞家の坂井泉水さんが、入院先の病院から転落し、帰らぬ人となりました。
今までずっと知らなかったのですが、坂井さんは子宮けいガンを患っていたそうで、闘病生活を続けながらも復帰を信じて日々を過ごしていた矢先に、非常階段から転落し、脳挫傷を起こしてしまったそうです・・・。
  
僕は決してZARDのファンではありませんでしたが、Being全盛期だった1993年からしばらくの間、彼女の作品は間違いなくその時代を彩っていました。そして、たくさんの想い出の風景の中に彼女の歌はありました!
特に1992年に発売された「HOLD ME」は、一体何度聴いたことか。特に「あの微笑を忘れないで」や「遠い日のnostalgia」は、予備校時代という未来の進路が不透明だった時に僕を励まし、そして慰めてくれました。大学生になってからも数多くの曲が僕の思い出のワンシーンを彩り、特にシングル「心を開いて」は、とても熱く、たくさんの想い出を作ることが出来た最高の夏休みのグランドフィナーレとして、あの頃の感動を今でもリアルに再現してくれた曲です。
そんなたくさんのシーンに彩を添えてくれた歌声・・・もう聴けない。何ていうか、心にぽっかり穴が開いたような気がします・・・。
  
そして、僕の心に想い出のワンシーンを提供してくれた人がいなくなる・・・このことが、生きとし生けるもの全てが「死」という宿命からは避けて通れないことを痛感させられてしまう。そして、今僕が生きていること、僕の大切な人達と接する時間は決して無限ではないこと・・・別れが突然やってくるかもしれない、どうしてもそのことが脳裏に浮かんでしまいます。
今を生きる・・・その時間は決して無限ではない。だからこそ今を必死で生きる。今僕と接してくれている全ての人と過ごしていく時間はとてもはかなく、そしてかけがえのないもの。全力で生きてきたからこそ、その時代ごとに彩られた思い出は輝き続ける・・・。坂井さんが残してくれた歌は、彼女の思いを全力投球で放ってきたからこそ、多くのファンの心に永遠に行き続けることでしょう。彼女が生きてきた証拠・・・それはいつまでも語り継がれていく音楽の数々。そして、僕達は今を一生懸命生きることで、彼女の残した功績に敬意を示したいと思います。
  
坂井泉水さんの冥福を心からお祈りいたします。