孤高の存在

週末はいろんなクルマを見に行くことも多い僕ですが、今回紹介するのは、僕の勤務先で特別に開催してくれた、マツダの大商談会で幸運にも試乗することができた、「世界に一つだけの(新車で買える)ロータリーエンジン搭載車」こと、Mazda RX-8 type-Sです!

勤務先で大商談会、ということ自体が凄いことですが、さらに凄いのは、そのラインナップの中にRX-8ロードスターといった、マツダ自慢のスポーツカーラインナップの、しかも試乗車を用意してくれたことでした!当然試乗希望者も、数多く揃えてくれたマツダ車の中で群を抜いてました!
2003年にデビューし、早くも5年目に突入した訳ですが、やはりロータリーエンジンだからこそ実現できた低重心フォルムは今でも色褪せず、それでいて観音開きの「フリースタイルドア」によって後席もしっかり使えるなど、新たな試みを持った21世紀のロータリースポーツとして高い支持を得ています!
(ただ大人が後席に乗るには前の席を倒さなければならないが・・・)

前の人が試乗コースから戻ってきて、いよいよ僕の番が来ました!試乗車は、何とマニュアル車!しかも本革シートを装着している等、普段試乗車でそこまでやってくれる所は少ないだけに、マツダの心意気をひしひしと感じます!で、着座した印象は・・・意外なほどナチュラル!最初、低重心のスポーツカーゆえに視界はそうとう低いんだろうなと思っていましたが、そこまでビビるものではなく、加えてクラッチの節度もちょうどいい感じでした!インパネデザインも、スポーツカーらしい華やかさを持っており、加えてピアノブラック調のセンターコンソールも、なかなか上質だと思いました。

そしていよいよ発進!6速マニュアルミッションはシフトチェンジするたび心地良く、手首の動きで決まる確実な操作感が気に入りました!そして、ロータリーエンジンならではのよどみない回転フィールがたまらない!しかも静か!これこそが、ロータリーならではの世界だなと実感することが出来ました!
しかし、今回の試乗コースはあまりスピードが出せない所だったので、残念ながら3速までしか入れられませんでしたが、それでもロータリーエンジン車の走りを体験出来たことは、実に素晴らしい機会だったと思います!
 
やはりマツダというメーカーは、本当にスポーツカーが好きで、しかもこの、世界で唯一マツダだけが作ることが出来るというロータリーエンジンの存在が、さらなるブランドイメージと、クルマ作りへのモチベーションを向上しているんだなと実感。かつてNHKの「プロジェクトX」で、ロータリーエンジン開発秘話について特集していたのですが、「過剰演出」とか「経歴捏造」などの批判を受けることもあったこの番組であってもこのロータリー特集は本当に素晴らしかった!ロータリーエンジン開発から熟成、それに関わる技術者達の情熱には本当に感動しました!そんな熱い想いが息づくロータリーエンジンをボンネット下に収めたこの「RX-8」、これからも孤高の存在として、熟成を重ねながら輝き続けて欲しいと思いました。
http://www.rx-8.mazda.co.jp/
 
ちなみに、孤高の存在、という意味では、「水平対向エンジン+シンメトリー(左右対称)4WD」のユニットにこだわり続けるスバルのクルマ、もちろん、僕のレガシィもあてはまるはず!だけど、己の信じた道を極めてこそ輝くのがオンリーワンというもの。トヨタの傘下に入った(?)スバルではありますが、マツダ・スバル共、再編の波の中でも信じた道を突き進んで欲しい!恐らく、スポーティーなクルマ創りを最も重要視してくれている日本のメーカーは、マツダとスバルなのですから・・・。