大阪モーターショー2007〜輸入車編

4日間に渡りお届けした大阪モーターショー特集も今日が最後!これまで日本車のコンセプトカーや話題のクルマを紹介しましたが、今日は輸入車です!といっても、あまり廻りきれていないので、観に行った輸入車ブースは4社のみ。その中でもほとんどが、「世界の高級車の大本命」メーカーからの出展車です!


メルセデス・ベンツ ブース(6号館A)
正に高級車の代名詞!泣く子も黙るような人気車が勢揃いのメルセデスブースでは、普段やっぱり座位が高くてショールームに近寄れない感があるだけに、これだけ間近に見れる今回の機会は嬉しい限りです!
(とは言え、大阪の繁華街では1000万円以上するSクラスをフツーによく見かけますが・・・)
そして、「高級車=輸入車(というよりドイツ車)」という定説に挑むレクサスにとっては、正に超えなければならない壁!そんな「王者」のラインナップを一挙ご紹介!
 
MERCEDES-BENZ C63 AMG

レクサスブースでもご紹介した「IS-F」が挑む相手は、BMW M3とこのクルマ!コンパクトプレミアム部門No1の座をBMW 3シリーズと争っているCクラスの中でも、モンスターセダンともいうべき異色のラインナップがこのAMGモデル!搭載されるエンジンは・・・レクサスIS-Fの5000ccが可愛く思える(!)6300cc!!

そして、足回りもしっかり強化されており、足元のルックスも実に力強い!そして歴代モデル以上にスポーティーグレードがカッコイイのだ!これは売れない訳がない!さすがは本命モデル!果たしてIS-Fはどこまで食らいつけるのか?
 
MERCEDES-BENZ CL65 AMG

こんなに贅沢で美しくて速いクーペは輸入車の専売特許!搭載されるエンジンは、先程のモンスターCクラスと大して変わらないものの、6500ccのV12ツインターボ!確か400馬力を軽く超えるはず!そして、そんな異次元の走りを独り占め出来る室内も豪華そのもの!

しかしこれ程の高級クーペのオーナーになれる人は、セレブの中でも限られた者でしかないのだろうな・・・。さすがにCLクラスが街を走っているシーンは2〜3回程しか見たことありません。
  
MERCEDES-BENZ S600
一方こちらは、レクサスLS600hにとって超えるべき最大の壁!「キング・オブ・ラグジュアリーカー」Sクラスのトップグレードです!

確かにこれだけ完成度が高いと、1000万円以上するにも関わらず街でよく見かける理由もよく分かります!こちらも400馬力オーバーの、異次元の加速を実現してくれる上に室内は上質!しかし、BMW7シリーズやアウディA8、そしてレクサスLS600hといった「Sクラス包囲網」が徐々に力をつけていけば、王者Sクラスもさらなる熟成を重ねて新たな魅力を繰り出してくるに違いない!
こちらの超・高級セダン王座争いは、僕には無関係の世界とはいえ非常に注目です!
 
MERCEDES-BENZ SLR Roadstar McLaren

やはりメルセデスからも出てきたスーパーカー!しかも、メルセデスといえばF1の強豪・マクラーレンのエンジンサプライヤー!そのパートナーシップにより実現した夢のコラボレーション!

しかもやたらと目を引くガルウイングドアに、赤と黒の否が応でも目立つインテリアは、まさに「地上最強の華」を名乗るにふさわしいアイテム!・・・とはいえ、このクルマの真髄を心ゆくまで楽しもうと思えば、やはりサーキットしかないのかも。
 
MAYBACH 62S
ついに僕の目の前に現れた、地上最強の高級移動空間!!

ホイールベース(前輪と後輪の車軸の間隔)だけで5m!そのゆとりは全て、限られた人にしか与えられない至上の後席スペースのために!

さらにその作り込みは、超・高級ホテルのスイートルームも真っ青の上質感!これはレクサスLS600hLの「後席セパレートシートパッケージ」でも歯が立たない!ドアを開けた瞬間、強烈なオーラを感じる。こんなクルマは初めてだ!
しかし、後席が至上のリラックス空間なのに対し、前席・特にドライバーズシートは正に戦場!

これ程上質な運転席がなぜ戦場かって?それは、このクルマのほとんどが運転手付きの「社長向けショーファードリブン」なので、これだけ大きくてしかも傷を付けたら破格の修理費が発生するともあれば、ドライバーにとっては正に「明日の生活をマイバッハのステアリングに託す!」といった状況でしょう!
さすがに、未だマイバッハが街を走っているところは、見たことがありません!

アウディブース(4号館)
ドイツ(プレミアムカー)御三家のうち、BMWは出展されませんでしたが、アウディはしっかりとブースを構え、そして平日でも人並みが途切れることがありませんでした!
しかも、専用の展示ステージもない為、写真を撮るのが非常に困難でした!なので、わずかに撮れた写真の中から2台程ご紹介致します!
 
AUDI R8

ル・マン24時間耐久レースを制したテクノロジーを凝縮した、アウディ初のスーパーカーがコレ!
まるで機能美と精巧さがオーラを放つ腕時計のような、工業製品としての完成度の高さを表現したかのようなデザインが実にカッコイイ!しかも、昨今のアウディのデザイントレンドを随所に取り入れ、アウディらしさを表現した新世代スーパーカーです!故に、多くの人を惹き付け、なかなか写真が上手く撮れませんでした・・・。
しかしヨーロッパの各メーカーは、次々に夢のようなスーパーカーを発表しており、富裕層ビジネスのさらなる拡張と同時に、拡がる格差を感じたような気がしました・・・。やがて日本からも、レクサスLF-Aや、開発中のホンダNSX後継車がエントリーするのか!?
 
AUDI S8
メルセデス・ベンツが高級セダンのSクラスにもスポーティーAMGモデルを与えるように、アウディは高級セダンA8のスポーツモデルを用意していました!

確かリュック・ベッソン監督作品「トランスポーター2」という、高級車がハチャメチャなカーアクションを展開してとてもエキサイティングな映画があったのですが、その劇中における主人公のクルマがアウディA8でした。日本にはない「6000cc W型12気筒」を搭載したモデルでしたが、いくら非現実の世界を走っていたとはいえ、あの映画のA8は輝いていました!その走りの魅力をさらにストレートに表現したハイパフォーマンスセダンからは、アウディらしさが溢れ出ているようでした!
やっぱり高級車の本場・ドイツの老舗は手強い!さあ、どう挑む、レクサス!
(結局レクサス目線から見た敵情視察レポートとなってしまったような気が・・・)
 
 
フェラーリブース(2号館)&ポルシェブース(3号館)
最後にご紹介するのは、これまた一部の限られた人のみ所有できる至高の贅沢品!絶大的人気を誇るスーパーカーの両雄、フェラーリとポルシェです!

Ferrari 599

6000ccのエンジンを搭載し、F1のテクノロジーを惜しげもなく投入した、正に「本籍はサーキット!」ともいうべき走る工芸品!
そして、フェラーリはやっぱり赤がよく似合う!けどフェラーリをこんな間近で見られるのも、やはりモーターショーならでは!
 
PORSCHE 911 GT2

一方こちらはもう一つの雄、ポルシェの最強マシン!最大560馬力を発生する3600ccのターボエンジンは、ポルシェ伝統の水平対向6気筒!そして、このフォルム・・・物心がついた頃から、スーパーカーと言えばこのカタチでした!時を越えて多くの人の憧れと言える存在、それがポルシェなんですね。
但しこのクルマには、日本から強力なライバルがエントリーしてきました!それが、今回のモーターショー一番人気の「日産GT-R」!この「憧れのスーパーカーブランド」に挑戦状を叩き付けたGT-Rとのパフォーマンス合戦は、多くの人に新たな夢を与えるに違いない! 
 
 
という訳で、4日間に掛けて紹介してきました「大阪モーターショー」特集はこれで終わりです。楽しんでいただけましたでしょうか?
日本でモーターショーを開催する機会は2年に1回ですが、世界では毎年大規模なモーターショーが開催されており、そこで発表される次世代のクルマ達・・・特にアメリカのショーにおける日本車のニューモデルラッシュから、個人的に目が離せません!
世間は自動車離れが進んでいると言われていますが、そんな中でも「クルマは多くの人に夢を与える存在」であり続けることを主張する機会でもあるのがモーターショー!ぜひ多くの人に足を運んでいただきたい!そして2年後も、またこの会場に足を運びたいと思います!