パナソニック株式会社

royaldo2008-01-10

それまでは当ブログの主流の一つだった「社会」カテゴリーですが、現地取材ネタの割合が多かった昨年は非常に少なかった。今日は久々に社会ネタ(兼・産業ネタ)で行きます!
そのネタは、僕の好きな社名変更の話です!しかも、会社帰りのiモードニュースで知った驚きの社名変更でした!
 
日本では最大手、世界でもトップクラスの電器メーカーが松下電器産業株式会社。あの「ナショナル」「パナソニック」両ブランドで有名な超大手企業です!1918年に松下幸之助氏が創立、長きに渡り電器メーカーのリーディングカンパニーであり続ける松下電器が、何と!社名を変更するというのです!!
   
そのXデーは2008年10月1日、そして新社名は・・・パナソニック株式会社」!
 
決して聞き慣れない名前ではありませんが・・・松下のブランド名、パナソニックがそのまま社名になるというのです!
併せて、現在の白物家電担当である「ナショナル」ブランドも、順次「パナソニック」ブランドに変えていくそうです・・・。
 
社名変更を告知する松下電器産業プレスリリース→http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080110-4/jn080110-4.html?ref=news
 
日本では、定着には茨の道とも言えそうな社名変更、というよりも、「ナショナル」ブランドが消えることに抵抗がありそうです。僕が幼かった頃、今から30年近く前は「明るいナショナ〜ル♪」のCMでもおなじみ、ほとんどの製品が「ナショナル」ブランドでした。パナソニックという名前が日本でも根付き始めたのは平成に入ってからだと思います。
一方で、海外では全てパナソニックブランド!そして今や松下電器の売上げの半分が海外ということもあり、激化する世界規模での競争を勝ち抜くための「真のグローバル化」を目指しての社名変更なんだそうです。
確かに、僕達日本人にとって、「松下」という社名よりも「パナソニック」というブランドの方が真っ先に思いつくので、決して無理な社名変更ではないのですが、一方で「ナショナル」ブランドを「パナソニック」に変えることに抵抗が出てきそうです!そもそも音響・映像機器のイメージが強い(※)ブランド名を白物家電や住宅設備に与えるというのはどうなんでしょう。パナソニックの洗濯機、パナソニックの冷蔵庫、パナソニックの便器・・・。
さらには「松下」の名が付くグループ企業も一斉に「パナソニック」の名前に変更するそうで、「パナソニック電工」「パナソニック興産」といった、なんだか無理矢理チックな社名のグループ企業が矢継ぎ早に誕生します!
  
最近では都市銀行が、元の社名が何だか分からない位に合併・社名変更していますし、携帯電話ブランドも目くるめく社名が変わった末にツーカーがなくなりました!
(その時の記事→http://d.hatena.ne.jp/royaldo/20060516/1147791778
さらには昨年、100年近くに渡る歴史を持つ企業、カネボウが社名変更しました。主力商品の化粧品のみ「カネボウ化粧品」として社名を残していますが、実は花王の子会社なんです・・・。そして、カネボウ本体は今、「クラシエ」という社名に変わりました。暮らしへ、クラシエ・・・なんともベタな社名ですが、あれだけの歴史を持った会社でも変わり行くものです。
そして、ついにリーディングカンパニーが新社名に変わる2008年!確かに、変わる前もしくは直後は違和感があるかもしれませんが、来年の今頃は普通に「パナソニック株式会社」が浸透しているはず!ただ、Panasonic白物家電は一般家庭に浸透するのか?そして、Panasonicブランドのイメージにどういった影響を及ぼすのか?早くも半年以上先が楽しみです!
 
そうはいっても、パナソニックブランドが世界で果たす役割「社命」は、いつまでも変わることはないでしょう!


※ちなみに、パナソニックPanasonic)という名前は、「あまねく」という意味のPanと、音を意味するsonicを組み合わせ、「松下の音を世界に奏でる」という意味を込めているそうです。だから音響イメージが強いのかも。今後その意味合いも若干変わるのかな?