鹿児島スナップショット〜10年前の活動拠点・天文館

鹿児島の中心地であり、南九州一の繁華街とも言われている、天文館界隈にやって参りました!

かつて僕が生活していた頃、鹿児島のショッピングスポットといったら天文館しかありませんでした!それが現在では、後に紹介する鹿児島中央駅の新しい駅ビル等の影響で、かなりの劣勢を強いられているそうです。故に店のラインナップは当然ながら変化していますが、基本的な佇まいは、あの頃とほとんど変わっていませんでした!それが、かえって安心感を感じられたような気がします。
そして、鹿児島のラジオ局でADのバイトをやっていたこともあって、当時街頭インタビューの為に陣取っていた雑貨屋や、サテライトスタジオがあったCDショップのある場所を訪ねたのですが・・・見事になくなってました!

店の新陳代謝が行われるのは当然の成り行きなのですが、やはり馴染みの場所がなくなるということに、のっけから一物の寂しさを感じてしまいました。

そして、メインのアーケード街を通ると、数々の鹿児島弁で彩られた垂れ幕が!

これぞ正に、「遠くへ来たな〜!」と思わせてくれる、地方色満載のアイテム!そして鹿児島弁は分かり難い!何しろルーツは極秘暗号(?)なのですから・・・。
 
 
国道の上に掛かるアーケード
一方こちらは、ついこないだ完成したばかりのアーケード!何と、初の「国道の上に掛かるアーケード」なんだそうです!

これによって、分断された感がしていた東西のアーケードが一体となり、さらなる天文館全域の結束を高めてくれそうです!
もっとも、新勢力の出現により劣勢に立たされている天文館の、危機感の現れとも言えそうな気もしますが・・・。
 

鹿児島の足、路面電車
「回想〜鹿児島DAYS」でも紹介した、市民にとって欠かせない乗り物・・・それが路面電車
 
都会ではなかなか見ることが出来ないので、路面電車が走る街に行くとつい乗りたくなります!当然、今回の旅においてもフル活用させて頂きました!
そして僕が居た頃にはなかった、最新型の低床式車両「ユートラム」も登場していました!

室内はけっこう広く、立ち乗り出来るスペースが十分確保されていて、しかもお年寄りの方にもやさしい低床式!路面電車の底力をアピールするには十分の魅力を放つ新車両ですが、早くもICカードが利用出来るのには驚きました!
まさか西鉄電車&バスよりも先に導入していたとは!確か長崎でも同様のサービスが始まっているみたいなので、どうも路面電車ICカードは相性がよさそうです!
 
 
鹿児島の初詣定番スポット・照国神社

 
まるで翼を広げたかのような木が実に見事!そしてこの場所は、初詣の他にも「六月燈」と呼ばれる夏祭りがあり、特に夜は多くの人で賑わいます!
正に鹿児島を代表する神社!現役鹿児島時代の僕も、実によくこの場所を訪れました!最初に大学受験でこの地を訪れたときも、しっかり合格祈願の絵馬を書いてきました!いろんな思い出のある照国神社。久々にここで参拝するのも、とても感慨深いものがありました!
 
 
3号線と10号線の境界
九州を代表する国道ともいえるのが、国道3号線と10号線。共に僕の地元・北九州市を起点とする為、実になじみの深い2つの国道ですが、終点は共に鹿児島!そして、照国神社前の交差点で、両者入れ替わるように終点を迎えます。

写真左が国道3号線、そして右が国道10号線です。しかし、北九州側の国道3号線の起点(http://d.hatena.ne.jp/royaldo/20071006/1191845694)が実にあっさりとしているのに比べ、こちらの終点には・・・実に立派なモニュメントが!

やっぱこれ位やって欲しいものです!九州を縦貫してきた2本の終着点という、何となく神秘的なものを感じてしまうこの場所にふさわしいモニュメント故、遠くからこの地を訪ねる方も、けっこういるのでは?
ちなみに、そんな照国神社前交差点に掛かる標識に目をやると・・・。
 
ここにある4つの地名のうち、3つが新地名なのです!かつての国分(こくぶ)市が「霧島市」に、川内(せんだい。宮城のそれではない・・・)市が「薩摩川内市」に、そして・・・串木野市が、「いちき串木野市」という、日本最長の6文字の地名を持つ市になったのです!
しかし「いちき串木野」・・・もっとマシな名前はなかったのでしょうか?何かダサい・・・。
 
 
郷土のデパート・山形屋
都会のデパートが全国区ばかりなのに対し、地方に行けばほとんどが地元百貨店!北九州市も、小倉伊勢丹の撤退もあり、ついに百貨店は全て井筒屋になってしまいました・・・。そして鹿児島の場合、一応三越はあるのですが、あまり大したことはないので、鹿児島と言えばやはり・・・山形屋です!
(ちなみに、「やまかたや」と呼びます。)

創業257年!はるか昔から鹿児島の商業を支えてきた老舗百貨店です。故に鹿児島の名物・銘菓はほとんどここで手に入ります!
しかし建て増しを重ねてきたこともあって、店内は非常に移動しにくく、1号館と2号館があるのですが、その連絡通路がまともに確保されておらず、特にデパ地下の回遊性は非常に悪い!おまけに駐車場は遠いし、やはり老舗故施設に問題が多く見受けられますが、山形屋の店内には「鹿児島の生活」そのものが詰まっているのです!
そして、久々に聴いた呼び出しチャイムの音に、思いっきり感動してしまいました!
 
郷土のデパート、山形屋http://www.yamakataya.co.jp/
 
 
他にもいろんな所に立ち寄り、9年の月日がもたらす街の変化を確かめてみたのですが、冒頭にも書いたとおり、基本的な佇まいはあの頃のままでした!
地元の人からすると、街に変化がない事を意味してしまうように思われるかもしれませんが、いつでも「自分が住んでいた頃」に戻れるような気がしました。不謹慎ではありますが、とてもホッとしました!
 
 
次回はさらに生活感あふれる(?)レポート、母校周辺の学生街について紹介したいと思います!