鹿児島ドライブその2〜南の終着点・枕崎へ

鹿児島ツアー2日目はドライブ!もちろん、車はレンタカーです。そして、返却時間の午後6時までめいいっぱい走ろうと、次に向かった場所は・・・JRの南の終着点があり、鰹で有名な町・枕崎市です!
道中、いろんな撮影スポットが点在していたので、途中下車を繰り返しながら、ドライブレポートをお届けして参ります!
 
(JR)日本最南端の駅
最近再び、鉄道がブームになって参りました!全国至るところの駅や線路沿いでは、高性能なカメラを構えてお目当ての列車の写真を撮ろうとしている鉄道ファンをよく見かけますが、鉄道ファンならずとも、近くに寄ったらつい行ってみたくなる場所、それがJR西大山駅です。

 
この駅は、言わずと知れた「日本最南端の駅」です!しかし、数年前に沖縄で「ゆいレール」が開業したことから、「日本最南端」ではなくなってしまった為、苦し紛れに(?)小さく「JR」の表記が加えられ、JR日本最南端の駅として存在しています。
とは言え、ここの駅の注目度は依然高く、幸運にも列車がこの駅に停まった途端、車内にいた乗客が一斉に駅へ出て、あっという間に写真撮影会が始まりました!

JR側もこうした乗客の動向に沿ってか、西大山駅に2〜3分は列車が停まっていました!僕としても一度は訪ねたかった場所ですが、近くにいるとありがたみがなかったせいか、ここに来るのも今回が初めてでした。
やはり、一番果てにある場所に、とても神秘的なものを感じる僕にとっては、ここに立ち寄れて嬉しかった!そして、都会では決して見ることが出来ない、一本だけのレールがただひたすら真っ直ぐ延びるという風景も、旅情を思いっきり盛り上げてくれます!


南九州市
僕の故郷は福岡県北九州市です。今から45年前に5つの市が合併して誕生しました。かつては工業地帯として有名だった、九州初の政令指定都市ですが、「北」があるなら、やっぱり誰かが「南」を作ろうとする訳で、それがとうとう現実に出来てしまいました・・・。
 
鹿児島県南九州市!「知覧」「頴娃(えい)」「川辺」この3つの「町」が合併し、去年誕生した市です。
「北」が工業地帯だったのに対し、「南」は農業を全面的に押し出そうとしているそうですが、いくら何でもこの地名は・・・大きく出過ぎたような気がします。人口は「北」の33分の1にも満たない3万人!同じ評価基準で見たら、あまりにも不吊り合いな感じがして来ます・・・。
そもそも、この「南九州市構想」というのは、鹿児島の別の地域で最初に始まり、実現したら人口20万人規模の市になる予定だったのですが、いつの間にか消えてしまいました。それがよりによって、こんな最果ての地で実現するとは・・・。これを機に、「長崎県西九州市」「大分県東九州市」が誕生してしまいそうな予感もしてしまいました。


とはいえ、自然味あふれる風景はこの町の大いなる魅力で、「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳や、道のすぐ隣に伸びる外海、そして、一直線に伸びるカントリーロード!天気も快晴となり、ベストなドライブ日折となったこの日にふさわしい道を走ることに、大いなる歓びを感じられました!
 
 
終着駅・枕崎
そして、次の目的地・枕崎市に到着しました!
ここは言わずと知れた鰹の名産地で、海沿いには漁船がずらりと並んでおり、獲れたての鰹や海産物を各地に輸送する為の基地など、鰹で成り立つ町であることを至るところで実感できます!

 
この日の昼食は、そんな枕崎の鰹の味を堪能することを最初から決めていました!そのグルメレポートは後から特集いたしますが、ここで僕が向かったのは、JRの線路が行き着く果て・・・正に「南の終着駅」であるJR枕崎駅です!

その錆付いたレールが途切れ、車止めのようなものが据え付けられているような絵に、強烈な哀愁を感じてしまいます。正に最果ての場所!しかし、指宿を過ぎた辺りから先の駅は、完全な無人駅!まるで路線バスのように、電車の中で運賃を払うシステムの為、せっかくの終着駅でありながら、そこには何もありません・・・。何だか物悲しい終着駅でした。
 
そして、時刻表に目をやると・・・電車は実に1時間30分に1本の割合でしかやって来ないのです!
 
おまけに、朝から昼間で6時間電車が来なかったり、終電は19時55分とメチャクチャ早い!ほとんど生活の手段として機能していない感じがして参りました・・・。
近年においても、採算の取れない路線は次々に廃線となっており、鹿児島でも多くの路線がなくなり、対面の大隈半島からはほぼ全ての線路が消えてしまいました。
枕崎から、線路が消えてしまわない事を願うばかりです。
 
そして、もう一つの終着点。国道225号線の終点です。
 
昨日の記事で掲載した、鹿児島市側の起点とは比べ物にならない程、のどかな景色になって来ました!
ドライブをしてても、やはり「果てまで来たな」と思わせてくれる町、それが枕崎なのかもしれません。
 
 
ちょっと哀愁漂う記事となってしまいましたが、ここから先はグルメレポート!シーズンにはまだ早いけど、本場の鰹を味わって参ります!