今週の1枚 Vol.54

約1ヶ月ぶりとなってしまいました、月曜恒例音楽コーナーです!そしてサザンの話題をお届けしましたので、今日ピックアップするのはもちろんサザン!
今日は過去30年間にサザンがリリースしたオリジナルアルバム14作品の中から、僕にとって最も印象深かった1990年リリースの10枚目をピックアップしました!
 
SOUTHERN ALL STARS稲村ジェーン

稲村ジェーン

稲村ジェーン

 
桑田佳祐初監督作品「稲村ジェーン」のサウンドトラック的な要素も含んだアルバムで、サザンとしては驚異的(?)に短いスパン(前作からわずか9ヶ月!)でリリースされました。もっとも、このアルバムのアーティスト名義が「SOUTHERN ALL STARS and All Stars」という、映画館を舞台にしたショートストーリーなんかを曲の前後に交えた作品でした。
このアルバムにはサザンの数ある名曲の中でも屈指の人気を誇る「真夏の果実(#6)」「希望の轍(#2)」が収録されており、さらには前作にも収録されていた「忘れられたBIG WAVE(#3)」など、今でも思わず海沿いを走りたくなるような「海のある風景」にドンピシャな名曲が揃っている、というだけでも素晴らしい作品でした!とはいえ、他のアルバムとはコンセプトが異色な故、ラテン語詞の歌も多いのが特徴です!「稲村ジェーン(#1)」「マンボ(#7)」「マリエル(#9)」等・・・しかしこれらの曲もまた、海沿いドライブのBGMにドンピシャなのがまた素晴らしい!そして、最後を占めるのが意外にも「愛して愛して愛しちゃったのよ」のカヴァー!そして、歌っているのは原由子!もともと声がきれいな彼女にこれまたドンピシャな1曲でシメる全11曲は、「日本の夏の象徴的アーティスト」の本領発揮というべき完成度の高さでした!
もっとも、僕としては前後のショートドラマ(?)はなくてもいいかな、と思いますが・・・今聴いても決して色褪せることのない名曲と、正にこれからの季節にぴったりの「夏全開!」な構成が素敵なアルバム、皆様にも改めて聴いていただきたいと思います!
 
とはいえ、サザンの名曲は数限りなくあるので、今年の夏は積極的にサザン!と行きたい所です!