関西の鉄道に関する私的見解

前回の記事で、京阪中之島線阪神なんば線といった、関西の新路線について紹介した際に、姉妹ブログ「Emerald Scene」のid:aestivaさんにアンサーブログを投げかけたところ、何と!もの凄い情報量でもって首都圏の鉄道事情を紹介してくれました!
http://d.hatena.ne.jp/aestiva/20081019/p1
今度はそのroyaldo的アンサーブログとして、関西の鉄道に関する私的見解を語らせていただきます!といっても、あまり電車には詳しくないので、僕が書ける程度の内容で書きたいと思います。
 
1、JR西日本の路線について
僕が週末に最もよく利用するのがJR神戸線。明石〜神戸駅までは山陽本線となり、神戸駅以降東は東海道本線になります。JR西日本の最重要路線となるこの区間は、西明石から東側が片側2車線となり、普通、快速、新快速が矢継ぎ早にやってくる上に新快速停車駅だと1時間12本以上は停車するので利便性は最高!しかし、それでも立ち乗りする乗客が多く、特に新快速に至っては、土曜日の夕暮れ時に明石から大阪方面行きに乗ったら大阪まで立ちっぱなし、という経験はざらです!やはり新快速は長距離移動で使う人が多いのでしょう。車両も12両編成で来てくれるのに、特に夜10時過ぎの帰り(明石方面)は通路まで人がいっぱい!最近のガソリン高の影響から、車から電車へシフトする人が増えている影響もあるかもしれません。そろそろJRも、車両数を増やすことを検討した方がいいかもしれません。だからといって、無理なダイヤを組んでまで、とは決して言いません!やはり、あの福知山線脱線事故の悲劇を二度と繰り返してはいけませんから・・・。
とはいえ、新快速の威力は絶大で、例えば梅田に集合する時、明石から梅田への所要時間が堺市の南部に住んでいる人とほぼ一緒だったのです!やはり、阪和線には新快速がある訳ではなく、何といっても天王寺駅から大阪環状線もしくは地下鉄御堂筋線に乗り換えることによるタイムロスが大きいようです。大回りする環状線、各駅停車の御堂筋線・・・。やはり乗り換えによるロスは、気持ちの面でもけっこうこたえるみたいです。
 
ちなみに、首都圏のJRが、私鉄沿線の街にほぼ乗り入れているのに対し、関西では私鉄でしか行けない街も多く、特に難波には関空行きの特急以外乗り入れていない等、やや出遅れている感が否めないのも事実です。
 
2、大阪市営地下鉄について
関西エリアには、大阪、京都、神戸の関西3大都市に地下鉄があるのですが、ここ5年でそれぞれ新線開通及び延伸が行われています。京都では地下鉄東西線太秦まで延伸し、神戸では地下鉄海岸線が開業しました。しかし、この2都市では2路線しかなく、あまり広域的に地下鉄が延びている訳ではありません。一方、大阪市営地下鉄は・・・大阪市のほぼ全域を網羅しており、3分おきにやってくる超過密路線の御堂筋線をはじめ、全8路線が東西南北に伸びています!これが、大阪市が車を必要としない程の「電車天国」である所以なのかもしれません!そして、去年の末(だったっけ?)に開通した今里筋線は、大阪市営地下鉄初の外環状ラインです!
そして、JRや私鉄との乗り継ぎにより、利便性はさらに高まるのですが、やはり鉄道会社が異なることによる運賃の割高感はどうしても否めません・・・。そう考えると、やはり郊外から郊外への移動というケースにおいては不自由な面が多く考えられそうです。
 
3、私鉄各社の路線について
関西の私鉄は、担当エリアがきれいに分かれており、大阪〜神戸間の浜側は阪神、大阪〜京都間の枚方寄りは京阪、大阪〜和歌山間は南海、大阪〜奈良間は近鉄、そして、大阪〜京都・神戸間の山側及び北大阪エリアは阪急と、私鉄間でエリアがかぶることがほぼないのは僕的には好印象です!その一方で、路線毎のブランドイメージ(?)的なものが沿線の都市に根付いているのか、同じ阪神間でも阪急沿線の方がセレブで上品だ、という声をよく聞きます!確かに、上品なスイーツの店なんかは阪急沿線の方が多い。けど阪神沿線にはエネルギッシュで庶民的な店が多く、それぞれの沿線毎にカラーが出ている辺りは、やはり関西は私鉄と共に街が創られたんだなと実感させられます!
だから、たまに近鉄や南海の電車に乗ったときの新鮮なフィーリングがたまらない(!?)
 
4、郊外から郊外を結ぶ路線について
最後に、前回の記事で疑問を投げかけたこの話題についてですが、ここで言う「郊外から郊外を結ぶ路線」というのは、大阪市内に乗り入れずに郊外と郊外を直接結ぶ路線(レールウェイ)の事を示します。
例えで言えば、宝塚市と西宮市を直結する阪急今津線や、一般道路の大阪中央環状線と併走する形で豊中市門真市を結ぶ大阪モノレールがそれに当たります。
しかし、大阪を通らずに京都〜神戸間を結ぶ路線や、大阪南部の外環状路線は存在しません!やはり一旦大阪まで出る必要がどうしてもある訳で、例えば堺から八尾まで行こうとしたら、一旦難波もしくは天王寺まで出てこなければなりません。とはいえ、そのような使い方をする人の数が採算ベースに乗らなければ、到底新路線開業には至りません。やはりこのようなケースでは、車が十分必要になってくる事でしょう!
 
ちなみに、かつて「西明石を境界に、それより西側は電車の利便性が極端に落ちる」と言ったことがあるのですが、やはりこれは事実であり、神戸や明石では主要駅に乗り入れる路線バスが充実しているのに対し、加古川まで来たら駅からのバス路線でカバー出来るエリアがけっこう限られてきます。加古川に住む僕の職場の人達は、やはり車が必需品だと言っています。同様に、電車の利便性に対する境界線が、東や南ではどうなっているのか、個人的に非常に気になるところです!
(もちろん、個人差が大きいのですが・・・)


果たして、これがaestivaさんへのアンサーブログとなり得たかどうかは分かりませんが、こうやって考えると、やっぱり「関西は電車天国だ!」と改めて思う訳であります!その一方で、首都圏や関西で新路線の話題が出てくるのと時を同じくして、地方都市では廃線の話題が後を絶たないのは何とも皮肉です・・・。
とはいえ、基本的に車が好きな僕ですが、これからもいろんな電車に乗る機会を楽しんでいきたいと思います!