今週の1枚 Vol.62

久々に間を空けずに更新となった、月曜恒例音楽コーナーです。
今日紹介するのは、僕の大好きなミスチルの新曲、なのですが・・・この曲は、今まで僕が生涯出会って来た曲の中でも、最も重く、そして悲しく、最も多くを考えさせられる曲でした。
 
Mr.Children「花の匂い」(配信限定シングル)

(ケータイの方はコチラ!)
http://jp.youtube.com/watch?v=fvjL3zP4pQM


先日、ヴォーカルの桜井和寿の父親が亡くなられたそうで、これまで自分を育ててくれた父親への感謝を込めた鎮魂歌(レクイエム)としての深い意味を持つこの曲には、命の尊さを歌い続けてきたミスチルの数多くの楽曲の中でも、最も多くの感情と思いが込められています。
その歌詞の一つ一つが深く、「届けたい 届けたい 届くはずのない声だとしても・・・」「ありがとう さよなら 言葉では言い尽くせないけど この胸にあふれてる」という、声無き思いから始まり、「誰の命も また誰かを輝かす為の光」「どんな悲劇に見舞われた場所でも 幸せの種は必ず埋まっている」と、世界中の全ての命あるものへと問いかける命の尊さ、そして・・・「永遠のさよならをしても 別の姿で 同じ眼差しで きっとまた会いに来てくれる」と、その魂は決して縁してきた人達の中から消えることがないんだと、死後も続いていく愛情を見事に表現しています。
そして、それまでに積み上げてきた想い出の数々を振り返るような壮大なアウトロ・・・。ミスチルとしては短めの、5分というフルコーラスではありますが、その中にこれ程までに切ない思いが込められた曲はありませんでした。
 
今回アップしているこの曲のPVは、全てアニメーションで構成されているのですが、一方でこちらは・・・戦争という愚かな行為によって引き裂かれた親子の絆と、無情にも永遠の別れを迎えてしまった父親の悲劇が、争うことの愚かさ、命の尊さ、家族の愛を深く訴えています。ミスチルのもう一つの側面である、世界中に訴えるメッセージとしても、あまりに重く、大きな意味のある作品になっており、感情を表さないウサギが主人公になっている点も、また涙を誘います。
正直言って、この曲はドライブのBGMやカラオケのレパートリーにはなり得ないと思います。とにかく、聴く度に何かを考えさせられ、思わず涙しそうになるのです・・・。腸を壊し、初めて入院を意識してしまったことで、それまで全く考えたことがなかった「病気」について、初めて深く考えだしたことも影響しているかもしれませんが・・・。だから、これまでの「今週の1枚」のように、「これはオススメのナンバー!」と言えるものではなく、改めて命の尊さと、永遠に続いていく愛情というものを問いただして欲しいという意味を込めて、この曲を紹介したいと思います。
 
 
※ここで待望のニューアルバム情報です
ミスチル待望のニューアルバム「SUPERMARKET FANTASY」が、いよいよ12月10日リリースになります!(店頭に並ぶのは12月9日の火曜日!)
これまでのリリース周期よりも3ヶ月程遅れていますが、ほぼ予定どおりのタイミングで発売される新作の収録曲及び曲順、そしてジャケット写真が公式ホームページで公開されています!
そして、アルバムリリースと連動したツアーも決定するなど、今後のミスチルの動向が非常に気になります!もちろん、アルバムを購入したその日には、全曲レビューをやりますのでお楽しみに!