門司港レトロ散策(前編)

今はもう普通どおりの日々が始まっていますが、正月の福岡帰省で出掛けた場所で、まだ紹介しきれていなかった場所があります。それが、関門海峡を望む港町、北九州市門司港です!
僕の故郷である北九州市は、それぞれに個性を持った5つの市が合併して出来た訳ですが、そのうちの一つである旧門司市は、九州の最北端であり、本州に最も近いということもあって、古くから港町として栄えた街です。さらには九州の鉄道の起点とも言うべきJR門司港駅や、関門トンネル入口などの「交通の要所」もたくさん!そんな港町を全国的に売り込もうと、確か1990年頃から始まった再開発が「門司港レトロ」でした!
再開発開始当初は、正直言ってあまりパッとしませんでした。ところが、僕が北九州を離れてからの15年間で、この地区はとても魅力的なスポットに生まれ変わったのです!
 
と、イントロダクションはさておき、早速門司港レトロ地区の見所を案内して行きます!ちなみに、今回も情報量が多いので、2日に分けて紹介したいと思います!
 
 
門司港レトロ展望台から見下ろす「関門海峡大パノラマ」!

まずやってきたこの展望台、そのほとんどがマンションなのですが、最上階に当たる31階に設置された展望台は高さ103m!
レトロな街並みに異様に目立つ高層ビルでありながら、決して景観をぶち壊さないこのビルの展望台へと誘うエレベーターも非常に凝っていて、上りでは門司港駅をイメージする機関車の音、港をイメージする舟の音が流れ、展望台近くになると今度は、空をイメージするカモメの鳴き声が流れてきます!
ちなみに、下る時には門司港名物(?)バナナの叩き売りを再現した効果音が流れるなど、この街の「音」と共に、昇降の時間も飽きさせません!
 
そして辿り着いた展望台!まずは早速、展望台から見える景色を御覧下さい!

(写真左)門司港駅周辺:九州の鉄道の起点としての長い歴史を持つ風景であると共に、「ここから九州が始まる!」といった旅情をも感じさせてくれます!
(写真中)下関市街周辺:本州はもうすぐそば!この関門エリアの魅力を共に形成する下関の街並みも拡がります。そこに一際目立つ「海峡ゆめタワー」からの展望も見事で、この場所と共通の入場券も販売されるなど、北九州・下関両市で共に魅力あるエリア形成を続けています!
(写真右)関門橋:やはり関門海峡のシンボルと言えばコレ!地図上で見ればけっこう狭いこの海峡にたくさんの舟が行き交い、その上を関門橋が跨いでいく。その海域に息づく賑わいを感じさせる風景には欠かせない橋です!
さらに先を見渡せば、今度は小倉の市街地もかすかながら見え、運がよければ若戸大橋も見えます!

この場所から堪能出来るのは、レトロな雰囲気というより、むしろ関門海峡の躍動する風景だと思います。それもまた、見るもの全てを魅了する大パノラマを形成しており、この地区になくてはならない名所としての存在を放っています!
門司港レトロ地区に来たら、まずここに来て頂きたい!
ちなみに、夜10時まで営業しているので、関門海峡の夜景も楽しめます!ここから見る夜景は格別だと思います!
 
 
文明開化の時代を今に刻む「レトロな建造物達」
展望台を降りると、今度はこの地区ならではのレトロな街並みが拡がります!明治時代の雰囲気を今に伝える名所の数々です。

(写真左)国際友好記念図書館:正直言って、ここが図書館だと知ったのはつい先程でした・・・。中国やアジアの文献を収蔵した図書館は2階にあり、1階はカフェとなっているそうです。
その赤レンガ造りの外壁に白のストライプ(?)で彩られた建物は、お洒落な雰囲気と同時に、なぜか落ち着きをも感じさせてくれます!
(写真右)旧門司三井倶楽部:大正時代に三井物産が社交倶楽部として使用していた建物で、あのアインシュタイン博士もお気に入りの場所なんだそうです!その為、2階には「アインシュタインメモリアルルーム」まであるんだとか。
とはいえ、本来はこの場所にあった訳ではないので、門司港レトロ再開発に際してこの場所に移転し、門司港駅と並ぶ「レトロな街のランドマーク」として、多くの観光客を迎えています。
 
そして、この地区になくてはならないもの・・・JR門司港駅

駅としては唯一、国の重要文化財に指定されているという、九州で最も古い木造の駅舎です。とはいえ、ここは現役の駅舎であり、JR九州管内で最重要路線であるJR鹿児島本線の起点として、今も多くの乗客が利用しています!
正にこの地は、九州鉄道文化の礎なのです!
 
 
この界隈を散策するだけでも味わえる旅情!明治・大正時代の雰囲気を漂わせる街並みは、実家から車で30分足らずの近場でありながら、まるで遠い街まで来たかのような、何とも優雅な気分にさせてくれます!
そんな門司港レトロ地区には、まだまだ見所が沢山!その続きは、明日の記事でお届けします!
(と言っても、廻りきれなかった名所はまだ沢山ありますが・・・)
 
 
門司港エリア観光案内サイト「門司港レトロ倶楽部」
http://www.retro-mojiko.jp/index.html