登リキレ!こんぴらさん1368

せっかく四国は香川県に来たのだから、ただうどん食って終わり、では面白くない!せっかくだから名所の一つは訪ねてみようと、僕達が向かった先は琴平町。そして、ここにあるのは「こんぴらさん」の愛称で有名な、金刀比羅宮です!
 
タイトルにある「1368」という数字・・・これは、金刀比羅宮の頂点までの石段の段数!この1368段を登りきり、幸せ参りをする人達で年中賑わっています!
まずは土産店が並ぶ金刀比羅宮のふもとへ。

何とも「お参りに来ました!」という気分を盛り上げてくれる、昔ながらの建物が並ぶ中を歩いていくと、早速石段が!

大勢の観光客で賑わう割には、登り道の幅が狭いこともあり、実際以上に長い道のりのように感じられます。それにしても、急斜面上に立ち並ぶ住宅街の裏道を行くような、妙に懐かしい感じの光景だったのが何とも不思議です!

そして、金刀比羅宮の入口である「大門」に到着!ここでもう既に、365段の石段を登りきりました!けっこうなところまで来たのに、これでようやくスタート・・・先は果てしなく長い!

 
 
ここから本堂に辿り着くまでの、登山にも近い石段登りの道中には、けっこう気になるスポットがたくさんあるので紹介していきます!

475段目に位置する「書院」前の、踊り場のような広場にそびえ立つ大きな木!樹齢何年経っているかは不明ですが、長い歴史を刻む神社にふさわしいシンボル的大木です!

こちらが「書院」の入口です。

中に入ることも出来ますが、時間があまりなかったのと、有料だったこともあったので・・・今回は入口までしか行きませんでした。
とはいえ、入口の金屏風が実に見事で、ここが神聖なる場所であることの演出としては非常に優れたものでした!
 
それにしても・・・その道中全てで石段がけっこう急勾配でしんどい!これは運動不足の人にはおススメの、健康促進スポットとも言えそうです!

 
629段目に位置する「旭社」です。壁面を形作る彫刻が、実に豪華です!

そのすぐ先から、上りと下りの一方通行へ。

上り石段を進んだ先には・・・

  
ついに、本宮に辿り着きました!

 
金刀比羅宮の本丸というべきこの場所に着き、幸せを願えば叶う・・・と信じてこの場所を目指す人達が絶えずやって来ます。お参りを済ませた後は、やはり本宮から見下ろす琴平の見事な遠望を楽しみたい!

残念ながらこの日は曇り後雨。それまで快晴続きだったのに、この日に限って雨の予報と、やはり「雨男伝説」は継続していたのか?それでも京阪神がド雨だったことを思うと、小雨がたまに降ってくる程度で済んだことを嬉しく思います!
ちなみに、晴れの日は坂出市の方まで見渡せます!もしかしたら、瀬戸大橋も見れるかも!
 
 
・・・が、この本宮は決して頂点、つまりゴールではないのです!何と、その先にはさらに続く石段・・・。そう、この本宮は785段目でしかないのです!頂点まで、残りあと583段!ここから再び、過酷(?)な石段登り、再開です!

ここから先は、正に深い森の中!といった感じで、周りの音が一切聞こえてこない、木々の力によって生み出された静寂な世界が続く!小雨がパラついているこの時でも、ここには一切雨は降ってこない。自然の力の素晴らしさを、改めて実感出来るひと時でした!
 
それでも過酷な石段は続く!

登り始めてから約1時間、ついに、ついに辿り着きました!1368段目、海抜421m・・・こんぴらさんの頂点です!

頂点に位置する厳魂神社は、現在外装工事中でした。それにしても、ここまで建築資材を運んでくるのは並大抵のしんどさではない!道中で資材運搬用モノレールを見かけましたが、工事業者にとっては毎日がこんぴらさん参り!
当然ながら、ここから見下ろす遠望は、目標達成の爽快感と共に一際感動的なものでした!

 
 
ところで、ここ金刀比羅宮海上安全のご利益があると言われており、その為か造船業に関わる人たちが、安全祈願の際に必ずここに来るそうです。その為か、この神社にある奉納品はなんと!

他の神社では見たことがない、造船に関わるモノです!船のプロペラや、さらには船そのものまで奉納されています!
そのご利益が実に分かりやすく表現されている、と言うべきか?
 
 
登りだけで約1時間に及ぶ、1368段の参道。その果てにあるのは、「登りきった!」と素直に感動できる爽快感と、「幸せになれるかも?」と勝手にポジティブな気になれる、というご利益!?とはいえ、香川県に来たからには、ぜひとも訪れたい名所です!

 
金刀比羅宮