大阪モーターショー2007〜3M(MAZDA・MITSUBISHI・MITSUOKA)編

今日の更新時点では既に閉幕している大阪モーターショーですが、やはり注目度が非常に高いイベント故(?)この「人生は娯楽だ!」のアクセス数が驚異的に増えています!御覧になられた皆様、ありがとうございます!
3日目となった今日ご紹介するのは、今まで登場していなかった国産車勢、なのですが・・・スズキブースに行くのを忘れてました。スズキファン及び関係者の皆様、ごめんなさい・・・。
てな訳で3社、奇遇にも(?)頭文字「M」のメーカーから出展された中から気になるものをご紹介!
 

Vol.7 マツダブース(6号館A)
「走る歓びが感じられるクルマ作り」で定評があるマツダ。今では防戦一方(?)のフォードグループになくてはならない存在として頑張っていますが、モーターショーでも新たなデザインコンセプトを提案する2台を発表。そこから、あの名車の次世代の姿が見えてくる?
 
MAZDA NAGARE(流)

マツダのコンセプトカーは車名が日本語!そして、その一言が実に意味があってカッコイイ!車名が示す通り、風の流れを感じさせる流麗なフォルムでありながら、大径タイヤの存在感もあって非常に力強さを感じます!最近はCX-7などの、SUVでありながらスポーツカーのようなフォルムを持ったクルマを世に送り出していることもあって、普段から「走り」を予感させるデザインはさすがです!
しかし、東京モーターショーには、「大気」というコンセプトカーが出展されていたのですが、残念ながら大阪には来ませんでした。何が残念かって?それは、「大気」こそ、あの元祖ロータリースポーツ、今もなお復活のラブコール高まる孤高の存在、RX-7の復活に向けてのスタディモデルだからです!未だにその輪郭すら見えてこない次世代RX-7ですが、そのほんの少しの片鱗だけでも感じられるとしたら、この「大気」こそコンセプトカーの本命だったのですが・・・。
 
MAZDA HAKAZE(葉風)

とはいえ、もう1台の「風」シリーズも注目のスタイル!今度は完全な「遊びの為のツール」的クロカンスタイルなのですが、ガルウイングドアも含めてこれは完全なショーカー!そして、「葉風」の2文字が入ったシートもまた見事!マツダのコンセプトカーは、スタイルのダイナミックさも去ることながら、同時に日本語の美しさをも意識させてくれる、正に「ジャパンオリジナル」!・・・と言ったら言い過ぎか?
 
MAZDA ATENZA
しかし今回のショーで一番の目玉は、発売前にショーデビューを果たした新型アテンザ!来年早々の発売より先に、セダン・スポーツ(5HB)・スポーツワゴンの3タイプが揃い踏み!

しかも、セダンに至っては、何と室内に乗ることが出来たので、早速コックピット写真を撮って帰りました!

21世紀に入ってマツダ車の内装は質感が向上してきましたが、さらに磨きを掛けた上質な仕上がりに、マツダの本気を感じました!
排気量もボディサイズもやっぱり大きくなってしまいましたが、特に「マツダ6」として発売されている欧州での評価が高い新型アテンザの動向にも注目したいと思います!
 
 
Vol.8 三菱ブース(3号館)
2004年の打撃的不祥事からの「信用回復ロード」を突っ走る三菱。東京モーターショーでは数多くのコンセプトカーを発表してきましたが、ここ大阪では、やっぱりこのクルマがひたすら注目を集めました!
 
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X(10)

早くも10代目となったランエボ。ベースモデルも3度フルモデルチェンジを行い(しかもベース車名はギャラン!)、それでも新作を出す度に進化を遂げる三菱の生命線的モデルです!
とはいえ、今回のエボXは、ある意味ターニングポイント的な役割を果たしていると言えそうな気が・・・。というのも、先日紹介した最大のライバル、スバル・インプレッサWRX STi同様、テーマが「脱・戦闘機」!その証拠として、ついにメイングレードがAT限定免許でも運転できる2ペダル仕様になりました!

さらに室内の質感にも気を配り、本革コンビシートも用意されています。やはりランエボの所有者の年層が上がってきたのか、それとも、これが三菱の新たなアプローチなのか・・・。とはいえ、基本性能の高さは数々の試乗記でも実証済み!
ここから、新しいランエボ神話と、観点が少し変わりながらも引き続き熾烈な争いを続ける「永遠のライバル」インプレッサSTiとの宿命の対決も始まっていくことでしょう!
 
そして、最近の三菱は再びセダンにも力を入れてきたのか、こんなコンセプトカーも出展されていました!
 
MITSUBISHI CONCEPT-ZT

ランエボのベースとなった「ギャラン・フォルティス」より一回り大きいボディを持つこのセダンは、かつて2.5Lクラスの新カテゴリーを創出した「ディアマンテ」を現代に蘇らせたかのようなサイズ感でした!
そして、今回は室内まで見ることは出来ませんでしたが、とても上質で洗練されたデザインで仕上げられており、今すぐにでも市販化されそうなクルマでした!となると、搭載されるエンジンが非常に気になるところです!
 
 
Vol.9 光岡ブース(4号館)
「小さな工房には夢がある」・・・これは列記とした「日本の自動車メーカー」として認められた、富山の光岡自動車の企業キャッチコピーですが、ある意味「ファンカー」とはこのクルマの為にある言葉なのか?誰にも縛られない、デザイナーがやりたいことをストレートに表現した異色のクルマ!それが・・・
 
MITSUOKA OROCHI(大蛇)

見よ!この妖艶過ぎる程ダイナミックな造形を!何の制約もない、デザイナーの意志をダイレクトに形にするとこうなる!まさに絶対唯一無二の強烈な存在感!
そして、ミッドシップレイアウトや、かなり低いヒップポイントと視界!足を伸ばしきるようなドライビングポジションなど、その姿は正にスーパーカーそのもの!

しかし、ここは「小さな工房」の宿命なのか、エンジンはトヨタから提供されたもので、メカニズムはもとより、インテリアのパーツはどこかからの「寄せ集め」感がどうしても拭えないなど、走りや質感を求めるには酷だと言えそうです。とはいえ、ここまで自由で大胆なクルマは、光岡自動車にしか作れない!そして、この「大蛇」しか持ち合わせない、唯一無二の魅力だと思います!
(けど値段は完全なスーパーカー級で、確かGT-Rより高い1000万円以上したと思いますが・・・)
 
 
これで「大阪モーターショー2007」に出展された日本車をひと通り紹介し終わりましたが、やはりモーターショーには、未来のクルマの姿や、非常に気になるデビュー直前の注目車など、興味をそそるクルマが一同に揃う素晴らしい魅力が凝縮されていると思いました!
どうも東京モーターショーの入場者数は減少傾向にあるようですが、少しでも多くの人が「未来のクルマの形」に夢を抱けるよう、さらなる革新をメーカーには期待して行きたいと思いました!
 
 
明日は「今週の1枚」につき1日はさんで、大阪モーターショー特集は火曜日が最終回!今度は輸入車編です!