結婚式で使いたい洋楽・使ってはいけない洋楽③

えらく引っ張ってしまった「英語を学びながら挙式ソングを選ぶ」シリーズも今日で最終回です。
今日ご紹介するのは、歌詞がこの様なおめでたい日にそぐわないのに結婚式でよく使われているというこの曲です。
  
結婚式では使ってはいけない曲
 
SWEETBOX「EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT」

エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト

エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト

クラシックの名曲「G線上のアリア」を上手くサンプリングして大ヒットとなった1998年の作品ですが、確かに「G線上のアリア」がこの様な式場などで流れる機会が多かったりすることもあって、「使ってみようかな」とついつい思いがち・・・なのですが、実はこの曲の歌詞が持つ世界観は、そんなめでたい席にそぐわないものだったのです!で、その英語詞が検索できるサイトが見つからない!かなり長くなりますが、最初のラップ部分の英語詞を列記させて下さい
 
(RAP)who ever through the sun would come crushing down my life in flames my tears concrete the pain
we fear the end the the darkest deepest river bed my book of life incomplete without you here
alone I sit ane reminesce sometimes I miss your touch your kiss your smile
and meanwhile you know I never cried 'cause deep down inside you know our love will never ever die

この部分だけを訳すとこうなります。
「誰がこんな事考えただろう? 太陽が直撃して私(の人生)は炎上し、涙は痛みを浮かび上がらせる
暗く深い川(=悲しみ)が、あなたがいない不完全な私の人生の1ページに刻まれることを恐れている
一人座り時々思いにふける・・・あなたの感触、あなたのキス、そしてあなたの笑顔・・・
だけど私は泣かない 私の心の奥深く、私たちの愛はこれからも決して死なないだろうから」
  
思いっきり悲しい詞になっています!しかもこれはただの別れの歌ではないのです!その後の歌の部分に
together we can take this time one day out of time , can you take my breath away , can you give him life today, is everything gonna be okay
という歌詞があるのですが、「今を過ぎた日(=2人の時間)と一緒に取り替えることができたら、私をびっくりさせてくれるかな?生き返ってくれるかな?全てが上手くいくかな?」という意味合いの詞になっていきます。さらにその後で、「もう一度あなたが息を吹き返したら」とか、「もう一度目を覚ましてくれたら」とか、さらには「I'd wait a lifetime 'cause you are my destiny=命果てる時を待ちたい なぜなら あなたは私の運命」とまであるのです!それらをトータルして解釈すると、何と、ここで登場する恋人は死んでいるのです!これはとても結婚式で使えるような歌詞ではありません!
確かに、ただのBGMとして使われる事がほとんどなのであまり気にならないかもしれませんが、この曲が放つメッセージからすると、とても結婚式では使えないのではないのかと思うのです・・・。ですから、たかがBGMかもしれませんが、ウエディングソングを選ぶ時は、歌詞もしっかりチェックして欲しいと思います。
  
長きに渡って引っ張ってきましたが、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
今後はさらに実用的な、さらには実際に使える英語ネタを提供できるように勉強していきたいと思います。