社名変更〜元の名前は何だっけ?

この程Yahoo!でもおなじみの日本IT企業の重鎮、ソフトバンクが携帯電話のボーダフォンを買収して携帯電話事業を開始するというニュースが発表されましたが、どうやらその後のブランド名が「ソフトバンクモバイル」になるそうで・・・プロ野球チームに続いていよいよ携帯にまでその名が浸透しそうな勢いですが、世界的企業のボーダフォンの名前がいきなり消えてしまう、というより、この電話会社は何回社名変更を繰り返せば気が済むんだ?と思ってしまいました。確か、やがてソフトバンクに名称変更するかもしれないボーダフォンの前身はJ-PHONE。そしてさらにJ-PHONEになる前は、関西を含む都市圏がデジタルホン、福岡を含む地方都市がデジタルツーカーという名前でした。覚えてるかな?この10年で3回も社名が変わる、というのも恐ろしい話だが、現在NTTドコモを追走するauも、かつてはセルラーという名前(東京と名古屋ではIDO)だったし、かつては主流だったのに今や1社だけとなったPHSウィルコムの旧社名はDDIポケット、といった風に、移動通信業界はよく社名を変えています。(そういえば、PHSアステルはいつ消滅したんだっけ?)
阪急と阪神、西武とそごうのように、経営統合をする(しようとしている)企業は多いですが、合併等で社名がよく変わる業界はそんなに多くはありません。しかし、この2つの業界は、よく名前が変わっているような気がします。そんな訳で、「旧社名をたどる旅」へと参りましょう(?)
 
メガバンクのルーツをたどる
相次ぐ合併、名称変更で訳がわからなくなってきているのが都市銀行。今やメガバンク時代を迎えて大手4行などとも言われていますが、それぞれの軌跡をたどると・・・

三菱東京UFJ銀行東京三菱銀行UFJ銀行。さらに東京三菱→東京銀行三菱銀行。さらにUFJ三和銀行東海銀行
みずほ銀行→第一勧業銀行+富士銀行+日本興業銀行
三井住友銀行さくら銀行住友銀行。さらにさくら銀行太陽神戸三井銀行太陽神戸銀行三井銀行
りそな銀行大和銀行あさひ銀行。さらにあさひ銀行協和銀行埼玉銀行
  
昭和末期には13もあったこれらの銀行も、これだけ企業合併を繰り返していると、その社名すら全く思い出せなくなる・・・。さらには北海道拓殖銀行ってのもあったが、これは倒産してしまいました。(今は「北洋銀行」として地方銀行になったんだっけ?) そんな社名変更過程に口座を開設してカードを作った方、もしかしたらそれは、ちょっとしたレアアイテムかもしれませんよ。(んな訳ないか。)
  
ガソリンスタンドも遍歴が激しいのです・・・
意外と社名変更が多いのがガソリンスタンド。時々田舎に行くと昔の看板が残ってたりして、それが非常にうれしくなったりするのはなぜだろう?昔のアルバムに旧社名のスタンドが写ってたりすると、懐かしさがさらに加速するような・・・。社名が変わったスタンドをたどって行くと・・・
 
エネオス新日本石油)→日石三菱→日本石油三菱石油
昭和シェル石油昭和石油シェル石油
コスモ石油大協石油丸善石油
JOMO(ジャパンエナジー)→共同石油
 
冬の風物詩(?)日石灯油の唄も、社名変更と共に上手く語呂を合わせながら「エネオス灯油でほっかほか♪」と唄い継がれているし、かつて日本が高度経済成長期だった頃に丸善石油が放ったセクシーCMの代表作「OH!モーレツ」は、現会社のコスモ石油によってリバイバルされた。社名は変わっても社命は変わらない。けど業績は原油価格に翻弄されている・・・。次なる社名変更はどこだ?
  
他にも薬品業界でも企業合併が活発に繰り返される等、時代に合わせて企業も新陳代謝を繰り返している、ということなのでしょうか?
 
しか〜し、企業なんかよりもさらに訳のわからない事態に陥ってしまいそうな名前の変更を繰り返しているもの・・・それは、市町村だ!今度は「旧市町村名をたどる旅」・・・ってやるかは未定だが。