ポケッテリア

久々の自動車ネタです。
僕みたいな車好きなら、車の選択基準に「走る歓びを満たしてくれる動力性能」とか、「仕立てのよい作り込み」などといった自動車としての魅力を追求する人も多いのですが、全ての自動車ユーザーの中からすると、やはり大半の人が「移動手段」「道具」という位置付けになると思います。
普段の買い物の足、通勤手段、家族連れなら大人数が乗れて子供が喜ぶ広さと装備を身につけたミニバン、さらにアウトドアレジャーに特化した「道具」として選ぶ人にはSUV・・・といった風に、ニーズに応じて多種多様なジャンルが存在するのですが、今日お話するのは、前者である日常の足として車を使用する人の多くが重要視している、車内の収納スペースについてです。
  
収納スペースが豊富な軽自動車&コンパクトカーからのピックアップ
「ポケッテリア」・・・「ポケット」と「インテリア」を掛け合わせた造語であることはいうまでもないのですが、一つの独立した項目として成り立つということは、収納スペースが占める位置付けが非常に高くなったことを裏付けるような意味合いを持ちます。特に「日常の足」として使う場合はその傾向が顕著に現れ、故に軽自動車やコンパクトカーを開発する際は非常に気を使うポイントになっています。
今日ご紹介する3台は、そんな「ポケッテリア」の観点から見て、注目度の高い車です。

写真左:三菱 ekワゴン
打撃的な不祥事から2年、信頼回復に向けて躍起になっている三菱自動車が、「本当にいい車って何だろう?」という問いかけに対する答えを、日常の使い勝手に求めた結果生まれたともいえるekワゴンは、2001年に発表された初代モデルでもその充実した収納スペースが好評を博しましたが、この度登場した2代目も、その美点を大きく引き継ぎました!
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/ek/utility/uti_01.html
何といっても特徴的なのがごみ箱!メーカー標準でコレを設定しているのはこの車だけだと思います!しかもセンターメーターを採用している分空白になったインパネ部分にもフタ付アッパーボックスを設けるなど、とにかく空きスペースを有効利用している点に好感が持てます!
写真中:日産 キューブ
「cube my room」がキャッチコピーであるこの車、「MY ROOM」というだけあって居心地よさを追求した結果生まれた収納スペースは非常に豊富!
http://www2.nissan.co.jp/CUBE/Z11/0505/EQUIP/main3.html
これでもか!と言わんばかりのスペースの豊富さ!特に印象的なのが、シート中央に配置された、CDジャケット3枚分がはさめるスリット!何も箱モノだけが収納スペースではない!こういった工夫も随所に見れる上にデザイン性に優れたインテリアがさらなる居心地のよさを演出!
売れ線であるコンパクトカーの中でも室内デザインへのこだわりがうれしい、その結果使い勝手も超良好!と来たら、売れているのも納得です!
写真右:スズキ アルトラパン
デビューから4年が経過し、元となる車体に関してはもはや1世代前(基本設計は1998年デビューの旧アルト!)のものだが、その愛嬌あるデザインと居心地のよい室内空間は今でも十分魅力的なお洒落な軽自動車。
故に、ポケッテリアにもお洒落感覚を追求しているところが嬉しい!
http://www.suzuki.co.jp/dom4/lineup/lapin/
まさに「走る雑貨屋」!ただ収納スペースが多いだけでなく、その一つ一つのデザインが優れています。正に癒し系(?)ともいえるこの車は、日常の足として使う人たちに愛着を持たせるには十分な魅力を持っているといえるでしょう。
それを裏付けるかのように、今日はやたらとラパンを見かけました!



マイレガシィのポケッテリア
・・・ときたら、やはり僕のパートナーにも登場していただきましょう!
僕がレガシィB4を購入した動機は、レガシィB4購入記(http://d.hatena.ne.jp/royaldo/20050519)に書いた通りですが、クルマにいろんな事を要求する以上、当然日常の足としての使い勝手も重要なポイント!しかもセダンというジャンルは、自動車の基本型とも言われており、多くの事項を高次元で満たさなければならない故にメーカーも必死で開発しています。だからこそ(?)メルセデス・ベンツBMWアウディといった人気高級輸入車や、それらに挑戦している日本のレクサスの中心車種がセダンなのだと思います。
そんなこんなでセダンにも多くを求めるポケッテリアですが、スバルはこの点を十分理解しており、結構使い勝手のいい収納スペースを多数用意してくれました!しかも、最新モデルがSI-DRIVE等の最新技術を注ぎ込んだその代償として収納スペースをスイッチに奪われたこともあってか、その辺の使い勝手は現行型より優れているかもしれません!それではさっそくご紹介!

写真左:グローブボックスには車検証+取扱説明書ホルダーを確保しており、他のスペースはガラスクリーナー等のちょっとしたペーパー類用に活用。
ETCが付いても駐車場でお金を払う機会がある為、右側のコインホルダーやバイザーのチケットホルダーはまだまだ出番が多い!
マッキントッシュ・オーディオ下の空きスペースはCDケース置きとして重宝しています!さらに禁煙車であるこの車の灰皿スペースにはハンズフリーキット(イヤホンマイク)が入っています。
将来iPod nanoを購入したら、現在携帯電話を置いているスペースが活用できます!(当然FMトランスミッターが必要になるが・・・)
そして、このカップホルダー、見た目はチャっちいが手の届きやすい所にあるのが嬉しい!しかも、ショート缶・ロング缶・ペットボトル共に対応!無理すればスタバのグランデサイズも使用可!
写真中:意外と大きいコンソールボックス。MD30枚入ります。そしてETCユニットをここに設置したので見た目がすっきり!
助手席用カップホルダーはロング・ショート・(スタバの)グランデサイズ対応でフタ付きなのが嬉しい!
唯一のデットスペースがシフトノブ後ろのくぼみ。ここにiPod nanoが収まれば理想的だが・・・。
写真右:見た目は貧弱だが、リアシート用の収納式カップホルダーがあるのは嬉しい限りです!
加えてシートバックポケットは両側に設定。ナビがないのでまだまだ出番が消えていない道路地図入れとしては定番のスペースです。
   
てな具合で普段は意識することが少なくてもけっこう重要なポジションにいる「ポケッテリア」について書き綴ってみました!
このブログをご覧になられている皆さんも、改めて自分の車の収納スペースについてチェックしてみるのもいいかもしれません。時々「こんなところにこんなポケットあったっけ?」といった意外な発見もあるかもしれませんよ。