Mr.Children「B-SIDE」ほぼ(?)全曲レビュー①

1992年5月10日にデビューを果たしたMr.Childrenが、めでたくデビュー15周年を迎えました!
それまでの間にミスチルは、数々の名曲を世に送り出してくれました!そして15年もの間、日本のミュージックシーンを代表するアーティストであり続ける彼らの15周年記念盤がリリースされました!
その内容は、今までリリースされたシングル曲のうち、カップリングとして収録されていた曲を集めた、いわゆる「裏ベスト」です!故にタイトルも「B-SIDE」!

B-SIDE

B-SIDE

  
ミスチルカップリング曲にはけっこう気に入っている曲も多く、しかしながらアルバム未収録ゆえに録音し損ねたまま音源(シングル)がレンタルショップから消えたりすることも多かったのでこの裏ベストは待望の一枚!
・・・が、残念ながら僕にとって全てのカップリング曲がいい曲ではなかったので、あえて録音しなかった曲が複数ありました。そして収録されている全20曲+αを聴いてみると・・・2枚組CDとなる今作品のうち、初期の作品を集めたDisc1は全曲レビューできます!・・・が、後半戦となるDisc2は、残念ながら僕にとって「捨て曲」がいくつかあるので、果たして全曲レビュー、となるか?
  
  
それでは本日はDisc1、全曲レビューで行きます!
  
 
1、君の事以外は何も考えられない(2nd SINGLE「抱きしめたい」のカップリング)
これは実に初々しい!ものすごく「甘酸っぱい恋心」を感じさせるような、胸キュンていうかドキドキていうか・・・デビュー当時だからこそ書けた詞だともいえます。
ここまでピュアに人を愛することができればいいものですね。
  
2、my confidence song(5th SINGLE「innocent world」のカップリング)
名曲「innocent world」のカップリングナンバーは、わずか1分50秒のショートソング!ここのところミスチルのナンバーは比較的フルコーラスが長く6分を超える曲も多い中でこの短さは際立ちます!
とてもシンプルで、かつ力強い感じさえする曲は、タイトル通り自らのconfidence=自信を歌詞にしたもので、その自信は本物だということはこの先の大ブレイクで見事に証明されました!
  
3、雨のち晴れ(remix version) (8th SINGLE「es-theme of es」のカップリング)
大ヒットアルバム「Atomic Heart」に収録された、ミスチル得意の社会風刺ソングの原点ともいえるナンバーが数々の音を加えてリミックスされて登場!
特に「7時起床 5時退社 12時に寝る」のフレーズを繰り返しプレイするあたりがこの曲のメッセージをさらに強調しているようでした!けどこの生活パターンは・・・公務員?
  
4、フラジャイル(9th SINGLE「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜」のカップリング)
ミスチルカップリングとしては唯一のライブバージョンですが、これは映画「es」のオープニングの為に渋谷某所でゲリラライブを行った時に録音したナンバーだそうです。
仮タイトルが「ハルマゲドンはご機嫌ななめ」・・・まさにこの年は、某集団による事件が日本を震撼させたこともあって何か「どうなってんだ最近のニュース」と思わせることの連発だった!そんな時代背景が作らせた曲・・・これもミスチルサウンドなのです!
歌詞に「ドラえもんが欲しいな」と入っているあたりもけっこう気に入ってます!
  
5、また会えるかな(10th SINGLE「名もなき詩」のカップリング)
これはいかにも「社会人の恋」って感じのリアルな詩の世界です!とても等身大の歌っていうか、それは最新アルバム「HOME」のテーマでもある「飾らない」とか「身近な」イメージとリンクしているようにも思えました。
だからこのアルバムに収録されていたのは正直嬉しかったです!
  
6、Love is Blindness(スペシャルシングル「マシンガンをぶっ放せ〜Mr.Children Bootleg〜」の2曲目)
これはミスチル史上最も異色の作品「深海」の制作過程から生まれた、未知の世界観を生み出すための制作活動のフラストレーションさえも垣間見えるような曲でした。
何となく「手探り状態で生み出された曲」という感じがするのは気のせいでしょうか?故に「深海」同様の、どっちかといえば内向的な曲のイメージとも言えそうです。
  
7、旅人(スペシャルシングル「マシンガンをぶっ放せ〜Mr.Children Bootleg〜」の3曲目)
「深海」というアルバムがアナログ感を強調した曲の集合体で、故にイメージもモノクロ画像的な感じだっただけに、この曲が始まるといきなりカラー画像に戻ったような、何となく吹っ切れた感じさえしてきました!
これはライブでも盛り上がりそうな曲です!そして、この曲もミスチルの「飾らない」感じがする普段着のナンバー、のように思えました!
  
8、デルモ(12th SINGLE「Everything(It's you)」のカップリング)
今回のアルバムの中で最も気に入っていた曲がこの「デルモ」だったので再びCD化されて本当に嬉しい!学生時代によく鹿児島から福岡に向かう高速バスの中でこの曲を聴いたものです。
何となく「ほわ〜ん」としたサウンドと、華やかな世界の裏で満たされない想いに悩むモデルの心理を描いた歌詞がとても気に入っています!
最後に出てくる「水泳大会のおりも政夫」は、本分とは全く関係ないそうですが・・・。
  
9、独り言(14th SINGLE「光の射す方へ」のカップリング)
約1年半の活動休止期間を経て、待望の復活後第2弾シングルとなった「光の射す方へ」に収録されたナンバーですが、これもやはり直後にリリースされたアルバム「DISCOVERY」の世界観とリンクしているような「心の葛藤と、そこから一歩を踏み出そうとする心情」が見え隠れするような曲でした。
やはりアルバム制作期間中は、向かうコンセプトがある程度見えてくるとカップリング曲にもその世界観が反映されるかのようでした。
  
10、Heavenly kiss(15th SINGLE「口笛」のカップリング)
この歌に出てくる歌詞、実に共感が持てます!これもまた「・・・でも好き」と言える気持ち、つまり「愛」の歌!
ミスチルのラブソングは片思いの人はもちろん、付き合ってしばらく経ったカップルにもよくあるような恋の話を上手く曲にしたものも多く、これもまた多くの人々の共感を得ている訳です!
そして、この曲も待望のアルバム収録だったので本当に嬉しい!
   
  
・・・と、クレジットされているのはCD1枚につき10曲なのですが、実は本当の収録曲数は11曲!つまり1曲はシークレットトラックなのです!で、何が収録されているかと言うと・・・
11(Bonus Track)、ニシエヒガシエ(remix version)
これも正真正銘のカップリングナンバーで、いろんな音を重ねたリミックスナンバー!そして曲の持つ雰囲気もオリジナルとは一味違った、何十層にも音が重なったような感じのナンバーに仕上がっていました!
  
   
意外とこのような企画モノ的なアルバムが少ないミスチルだけに、このようなカップリング集はミスチルの魅力再発見的な嬉しい作品、とも言えそうです!
・・・が、最初に書いた通り、2枚目は全曲レビューできるかどうか・・・。もう1日繰り返し聴きながら、次回「DISC2」レビューの原稿を考えたいと思います!